ハイチで活動する

キューバ医師団との連帯を

2010年11月

 

ハイチをもうひとつの死が訪れている。1月12日の夕方の死はハイチのすべての人の上に訪れた。しかし今度の死は難民キャンプに住み非人間的な生活を送る人々に的を定めている。

1月12日、23万人の命が奪われた。国際支援が訴えられたが、実際に到着したのは約束の5分の1に過ぎなかった。ハイチは破壊されたまま何も変わらなかった。

前世紀の遺物、コレラが、1月の不幸ではまだ不十分だと責め立てている。極度の不衛生の中で発生するこの病気は格好の繁殖地を見つけた。

今それは首都の貧しい人口密集地区に迫りつつあり、日ならずして到達するだろう。10月末で、死者の数は544人まで増えた。8,100人が入院した。

それは10ヶ月というあまりに長い絶望の末の死である。難民の住処は瓦礫が片付けようもなく積み重なっている。そこには過密、不潔、飢え、夜の雨、哀れな生活が覆いかぶさったままである。

今首都は選挙の最中である。目抜き通りには19人の大統領候補のエレガントでハッピーな笑顔が張り巡らされている。しかし彼らは民衆がどうやったら死をまぬがれることができるのかは語らない。

人々は飢え、ささくれ立ち、子供は学校に通わない。しかし政治家の視線は海の向こうにしか注がれていない。この国はもうひとつの不幸に耐えることができるのだろうか。

あらゆる災厄が飛び出した箱の底に、ひとつ希望がある。そこにいるキューバの医師たちである。

彼らは人々の元に留まり、人々のためにその10ヶ月を働き続けてきた。医療を施すだけではなく、希望の種を蒔き続けてきた。

行くだけではなく留まること、治療だけではなく希望の種を蒔くこと、この実践に、心を同じくするものの連帯を送ろうではないか。

 

グランマ紙 “TEN MONTHS AFTER THE EARTHQUAKE Haiti is still suffering”を参考にしました。

11月26日のハイチ厚生省発表では、死者1603人、10月中旬からの罹患者は69,776人となっています。