軽トラで運べるドームハウス「プチドーム」無料公開設計図
写真のプチドームは2001年に2週間で作ったものです、一度分解して移動もしています。 大人二人で軽トラックを使って運びました。 ドアにあわせてこの高さになっていますが、茶室のように小さな入り口で良ければ、垂直壁の部分をもっと低くして小型化も可能。それでも内部は人がジャンプできるくらい十分に広い空間ができます。 秘密基地、イベントのブース、茶室、勉強部屋、隠れ家、仮設住宅など使い方は自由。 家としては小さいですが、部屋としては十分な大きさです。場所さえあれば複数作って、一人に一つの家も可能です。 |
左は写真のタイプ、右は入り口を小さくして小型化したものです。
約8uなので基本的に確認申請は要りません。
なぜ申請の要らない限界の9.9uでは無いのかというと、パネルの大きさを市販の合板に合わせたからです。材料の継ぎ足しが必要ない、つまりその手間が要らないわけです。小さいので移動も簡単です。
すぐに個室が欲しい人にとっては、抽選でいつかあたるかもしれない2LDKの家よりも来週には住める小屋の方がありがたいでしょう。
大きくするのは簡単ですから改造は自分の責任で自由に行なってください。
緊急企画なので、ここではドーム特有の難解な計算部分を主に紹介します。
家作り一般の簡単な部分については各自で考えてください。
床から下は普通の家と同じです。壁の部分は地面に対して垂直ですが、コーナーは90度ではなく130度と140度でつながる八角形です。
ドアおよび窓は1797mm幅の壁につけます。
垂直壁の上に三角パネルで屋根を構成します、三角パネルは24枚使用、開口部の上に庇をつけるために、変形の四角形を4枚使います。
屋根用のパネルは軽1BOXでも運べます。壁の部分も細かく分解すれば1BOXでも運べます。軽トラックなら大きなパーツのままでも簡単に乗ります。
写真のものは全面にトタンを張っています、パネルごとに分解できるように分離した状態で、下のパネルに少しかぶさるようにトタンを張ります。移動しないのならアスファルトシングルなどを普通に張り付けても良いです。
難しいのは三角パネルのフレーム加工ですが、理論と計算が難しいだけで、日曜大工の得意な人なら加工そのものは簡単です。怪我をしないように注意してやってください。
最初に屋根になる三角パネルを作ります、これが最も難しい部分です。ここをクリアすれば後は簡単です。
図を見ながらツーバイフォー材38mm×89mm×1820mmを長軸方向に細く切ります。数値は木口方向から見たものです。ノコ刃を2mmで計算してありますが、3mmでも全く無視して良いです。
真ん中は普通に90゜の角度で切りますが、他の部分は丸ノコの刃を傾けて切ります。P1は81゜、P2とP3は77゜で切るので、ノコ刃を直角より9゜と13゜傾けて切ります。
丸ノコを手持ちで加工を行なうこともできますが、台付の丸ノコ、テーブルソーを使った方が安全でうまく行きます。
傾ける方法のわからない方は丸ノコの説明書を良く読んでください。
材料を同じ幅できれいに切るために、定規の幅を調整しますが、台についている目盛りは直角を切るときの数値なので、斜め切りのときはあてにはなりません。実際の材料に合わせてください。
丸ノコの反ぱつ(キックバック)に気をつけて、ガイドに沿って材料を進めていきます。
写真は撮影のためカバーを上げていますが、カバーは被せた方が良いです。

テーブルソーのガイド(黒い定規)でも慣れればうまくいきますが、なるべく長いガイドの方が失敗は少ないので、コンパネを100mm幅くらいに切ってクランプで台に固定し、これに沿わせてゆっくりと切れば良いでしょう。
また、長い材料を滑らせるための補助の台を工夫しておくと良いです。ローラー付きの市販品もあります、安物で十分です。
できた材にはP1、P2、P3と名前を書いてください。P2とP3はこの段階では同じものです。P1は1200mmくらいのものを28本、P2とP3は1100mmくらいのものを28本ずつ作ってください。実際には1つの材料で4本作れるので材木は7本ずつ使うことになります。
できた部材は次の展開図のように両端を切ります。
図は各面の末端ラインをつなげて表したものです、もちろん角材の全面が一度に見えるはずは無いのですが、この展開図を実物大で作って、材料に巻きつけるとぴったり合うように切るわけです。
長軸方向に斜めに切った面を基準にして最も長い部分が1190mmになるようにして、24mm幅の面の左端は16mm内側に向かって上に線を描き、次は11mm内側に向かうというように材料を一周する線を描きます。
同様に右端、その後はP2とP3も図を見ながら切ります。
フレームを1本ずつ作って三角を組んで下の図のようにぴったり合えば合格です。
フレームは、コーススレッドでコーナー部分を留めます。先にドリルで穴を開けると良いでしょう。この上に合板を張るわけですが、コーナー留めがうまく行かない人は先に合板を張っても良いです。
合板の切り方はこうです。
端がちょっと不足していますが、構いません。屋根材を張るのですから無視です。
開口部の上に配置するパネルも三角で良いのですが、壁と屋根の間に隙間ができます。そこをふさぐためにこの部分だけは変形の四角形を配置します。庇を兼ねた屋根になります。図の左右は外から見て左と右になります。
フレームは三角パネルと同じものを使います。
延長部分は別の部材で固定しますが、ここは力の加わらない部分なので三角パネルほどの正確さは必要ありません、適当な材料で裏側をとめるだけで良いです。精密に作りたいなら、傾きが68°の部材で作ってください。ここまでクリアした方にとっては簡単です。
これを組み立てると亀の甲羅のような屋根ができますが、もちろんまだ組みません。各パネルは三ヶ所くらいをボルトで固定すれば良いでしょう。
庇の部分以外はすべて同じ三角パネルなので、入れ替えが可能ですが、屋根材をつけた段階で場所は限定されます(雨の流れる方向があるため)。
分解するときはどこのパーツか分かるようにあらかじめ場所と向きを書いておきましょう。正三角形ではありませんので、向きも決まります。組める状態にしてから保管して置きます。
屋根は垂直な壁の上に乗せます。壁の高さは自由なので使うドアにあわせると良いです。
もしも三角パネルを60枚用意すれば球体が作れます。ツリーハウスなどのお遊びとしてなら球体の家も面白いのですが、実際に生活するなら壁は垂直の方が良いでしょうね。
壁はドア用が一枚、窓用が一枚、その他の壁はMが二枚S1とS2が二枚ずつです。S1とS2はコーナーの角度が違います。
壁に使うフレームは左の図のように ツーバイフォー材を加工します。 |
壁は長方形ですが、コーナー部分の柱は三角パネル同様、斜めに切る必要があります。こちらはあまり細いと弱いので、ツーバイフォー材の縁を斜めに切る方法にします。
W1とW2の二種類を作って壁のコーナーに配置します。
この柱W1とW2を両脇にして、上下をフレームで挟み四角形を作ります、間柱を適当に配置してください。
合板を打ち付け、トタンなどの防水素材を張ります。壁と壁はボルトで固定が良いでしょう。フレームが傾いているのでボルトの穴の位置と大きさに注意してください、余裕のあるボルトは壁にぶつかって穴に入りません。
壁と屋根の接続もボルトが良いです。
| 壁の配置は左のようになります。 |
ここまでは現場でなくてもできます。ここから先は家を必要とする場所での作業です。
図を見て、最終的にこれが置ける大きさの平面を用意してください。
土間にして靴で生活というのが簡単ですが、床を作る場合は、基礎、土台、床根太、床板という順番で作っていきます。
基礎は市販の束石(つかいし)の独立基礎が簡単。束石は安いので自作するよりホームセンターなどで買った方が良いです。
このサイズなら等間隔9ヶ所に束石をおいて、土台を3本平行に並べ、その上に床根太を303mm間隔で並べ、板を張れば余裕でしょう。少し大きめに作ればテラスもできて良いかも。
この上に壁を組みます、壁の下のフレームと土台や根太はどこかで交差するはずですから、その部分をボルトかコーチスクリューで固定すると良いでしょう。
壁が立ったら屋根用のパネルをボルトで組んでいきます。庇の上は四角形、その他は三角のパネルです、2人いれば簡単ですが、一人で作るならパネルを仮に支える細い棒を用意してください、物干し程度のもので良いです。
難しい部分は全て教えましたから、後は自由にやってください。健闘を祈ります。
完成した人はぜひ教えてください。
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