日常であるはずの、教室の中。
非日常の貴方の赤が染め上げて、壊れてゆく。
「何で逃げるのかしら?」
そう聞いたけど、
貴方の口からはひぅひぅと、吐息のようなものが聞こえるだけ。




あなたの、言葉なんていらない。
あなたの答えなんて、期待していない。
ただ、あなたの「こころ」が欲しいの。

血にまみれたあたたかな「心」が、
それを手にした瞬間から冷たく冷え切ってゆくまで大切にするから。


(2006/12/19 UP)

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