名前を呼んで。


ボクの。


ボクだけの
名前を。


その綺麗な声で、その僕の好きな声で。








僕も君を呼ぶから。声がかれても。
涙を流せない代償と、滑稽な愛の形。
痛々しく、血を吐くように紡がれる言葉。
「かわいそう、」
と誰かが言ったけれど。
それでも、ボクは





笑うことしか出来ないんだ、よ。


















「助けて欲しいの?」
漆黒の目は、何も映していなかった。
「イヒヒ、ナニから?ボクは何も困ってないよ?」
僕がそう言っても、特に表情が変わる事はない。
本当に何も思ってないのか、何かを思っても表情に表せないのか。
かわいそうな、子。


(まるでボクのように。)



ボクは、ボクは笑う事しか出来ない。
泣いてもいいよと、誰かが言った。
とても綺麗な言葉だと思った。
まるで、自分に不釣合いな。
闇を知らない、ボクを理解できない生き物だと、思った。
絶望は感じない。
だから、やはりボクは笑った。
笑いながら、そう言ってくれた心優しい人を”壊した”。
原形をとどめない、その体を前にやはり滲み出たのはやはり、笑顔でしかない。



「かごめは、言わないんだね。」
「何?」
「ボクが、不幸だとは。」
「?」
漆黒の瞳が、うつろにぼくの姿を映す。
光すら入り込まない、闇色の瞳を純粋に綺麗だと思った。
そう思えるのは、ボクの心が闇に囚われている所為かも知れない。
ただひたすらに、闇の中を歩く。
もしくは、目隠しをして歩いているように不安定な。




やはり自嘲気味に笑うと、かごめは顔の左半分に触れてきた。
直接、触れるわけではない包帯越しの体温に少し、悲しくなる。

「あなたは、幸せよ。
だって、貴方といて私が幸せだもの。
ねぇ?”スマイル”」












闇の中でも、光の中でも。
君の傍にいられるのなら、ボクはボクでいられるのかな?
















短文…ですが、これが自分のスマかごイメージです…。
しっかりと背景とかを書き込んで長文にしようか迷いましたが
これはこれでいいかな…と思ってUP。
スマかご、ユリかご、スマポエ、ユリポエ、スマユリスマがそれぞれ好きなんですが、
属性的に闇=スマ、ユーリ、(かごめ)で、光=ポエ、(かごめ)なので、
全く違うイメージは持っているのに似たような話になってしまいそうで怖い…。
(闇+闇とか、闇+光とか。)
……もっとしっかりと世界観を作ってから、挑戦したいです。



(2006/11/13 UP)

<モドル