まるで、色のない情景
笑う、君
その口元に笑顔を浮かべて真紅の液体を滴らせた
まるで、意味のない質問を
楽しそうに、俺に聞いていつものように目を細める
俺に何と言って欲しいのか知っていたけど、あえて言わない
どう答えようと、結果は同じだ
「鉄の匂いを含んだ重い空気に、息が詰まりそうだ」
脈絡も無い言葉を返してみたけれど、やはり君は笑うだけだった
誰の、血………と
聞けないのは、今更恐怖を感じているわけでもなく
ただ単に興味が無いから
ともすれば意識を失いそうなほどの光と闇の共存
それとも、君は否定するだろうか
眩しいその光景に君の輪郭すら失いそうで、目を細める
囚われの、君
囚われの、俺
(2003/03/26 UP)
<モドル
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こんなイメージのヘタレ絵。
相方に捧げました。
…実はこれ、最初岳人で描こうと思ってたなんて言えやしないよ…!
今更…!!
(こんな感じの忍岳パラレル書きたい、な…)(無理)