 ｯﾂｰｰｰ。（無線 隊長： ぁあ〜 私だ。 部下： ！！ た、隊長！！ 隊長： さっそくだが今回の作戦は分かっているな？ 部下： い、いや なんのことだか・・ 隊長： じゃあ、作戦をもう一度だけ言っておく。よく聞いとけ。 部下： はぁ、はい・・ 隊長： 今回の指令はだな 指令 「末三のかじっている骨っ子を盗んで来い！！」 と言う事だ。 部下： ほぉ〜 で、末三とは？ 隊長： うむ、依頼者によれば"非常に可愛い犬、チワワ"だそうだ。 部下： "非常に可愛い犬"だったら何で自分で取りにいけないんですかね・・・ 隊長： うむ、それもそうだな・・ 部下： 何だかこの依頼ちょっとおかしいですよ・・・ 隊長： まぁ、そういわずにがんばってくれ。 部下： 何だか嫌な予感するんですけど〜 隊長： 気にするな。たかが犬じゃないか。 部下： ・・・。私、犬苦手なんですよね・・・ 隊長： バカ言うな。私だって自他共に認める大の犬嫌いだ。 部下： そんなの初耳ですよ。。。 隊長： まぁ、そういうことだから私の分までがんばってくれ。 部下： 。。。 隊長： 取り合えず、ターゲットの今の現在地を送信するから至急向かってくれ。 部下： はい、はい。もう問答無用なんですね・・ 隊長： ん？何か言ったか？ 部下： で、今回の依頼者は誰なんです？ 隊長： うむ、それは言えんが、ミッションが成功したら教えてあげるかもしれない。 部下： っち、もったいぶっちゃって・・ しばらくして・・・ 部下： はい、つきましたよ 隊長： よし、さっそく実行してくれ。 部下： か、簡単に言わないでくださいよ〜。。。 隊長： たかが骨の回収じゃないか！ パパッと終わらしてこい！ 部下： たかが骨なんですけどね・・・ 何だか嫌な予感が・・・ 隊長： ん？何か言ったか？ 部下： いいえ。じゃあ、覚悟決めて行ってきますよ。。。 隊長： うむ、任務終了したらまた連絡くれ。じゃあ、がんばってこい。 ッツーー。（無線終了 隊長： さて・・・ 報告が来るまで暇だろうから皆さんはお茶でも飲んでるといい。 わたしはっと・・ あったあった、さっき買っておいたこの豆大福でも食べる事しよう。 あそこのばーさんの作る豆大福。これまたうまいんだ。 それではっと・・・ うむ、うむ。 隊長： こをえぅおぅあ、あんおのあぁあを、もぃのわわらかぁがあんぉもいえん・・・ 直訳： （この絶妙なあんこの甘さと餅のやわらかさがなんとも言えん・・・） 隊長： うぼ、あぅあわあぅ ぶぶぁ。 直訳： （うむ、相変わらず美味だ。） ッツーーー！！（無線 部下： た、隊長！！ 隊長： ブホッ！！ ゲボッ！ゲホッ！ ヒィ〜〜ック！！ ぉぇ。。 ・・・な・ん・だっ！？ 部下： あれ？今何か食べてました？ 隊長： バ、バカ言うな。ただの花粉症だ。 心叫： くっそ・・２個一気に頬張ったのが失敗だった・・ せっかくの大福だったのに・・ 後でまた買いに行かなくては・・ 部下： それどんな花粉症ですよ・・ 隊長： で、どうだった？ やけに早いんじゃないか？ ﾋｨｯｸ 部下： どうもこうもないですよ。。。 隊長： 何だ失敗したのか？ 部下： は、はい。。。 もう近づくなり ウゥ〜ウゥ〜 うなりだしちゃって。。。 隊長： ほぉ。ヒィ〜ック 部下： 取ろうとすれば、歯をむき出しにして本気になって怒り出しちゃって。。。 隊長： ほぉほぉ。 部下： 最後には 「こいつワニかっ！？」 ってくらいの形相で噛み付いてくるわで・・・ 隊長： うむ。行かなくて正解だったな。 部下： あれのどこが"非常に可愛い犬"なんですか。。。 隊長： ったく・・、 使えない部下を持ったもんだ・・ 部下： そんなぁ。。。結構がんばったんですよぉ。。。 隊長： まぁいい。取り合えず、任務遂行データを送ってくれ。ﾋィｯｸ！ 部下： はい。。今すぐ。。。 しゃっくり止まんないですね・・・ ポチッ！！ "転送開始" ■□□□□転送中. ■■□□□転送中.. ■■■□□転送中... ■■■■□転送中. ■■■■■転送中.. "転送完了" 隊長： ぉお！ 届いたぞ。 ん〜、どれどれ・・
隊長： ぅおいっ！ 部下： は、はい・・？ 隊長： このハイテク時代にこの飛・び・飛・び・写真はいくらなんでもないんじゃないか？ 部下： ぇえ？ 隊長： 何が何だか さぁ〜〜っぱり分からんじゃないか！？ 部下： えっと・・ どうすれば？ 隊長： "すべてを転送" ってのにすればいいんだ。ヒィック 部下： なるほどぉ。じゃ、改めて・・ 隊長： うむ。 ポチッ！ "転送開始" ■□□□□転送中. ■■□□□転送中.. ■■■□□転送中... ■■■■□転送中. ■■■■■転送中.. "転送完了" 隊長： ぉお！きたきた。 ん〜、どれどれ・・・ ぉお。 そうだ、皆さんもご一緒に私の部下の働きを見てやってくれ。 左の下の画像をクリックしてファイルを開くだ 左の画像から試してダメなようなら右の画像をポチッ！してみてくれ。 ウィルスの心配はないから安心するように！！ 見れない、何か問題あるという方はここから苦情を言えばいい！！   Quick ・・・・ 隊長： うむ、むりだな。 部下： やっと分かってくれましたか。。。 隊長： これは予想以上にレベルの高いワンコだったな・・ 部下： そうでしょう、そうでしょう？ 隊長： よし、取り合えず撤収だ。 部下： わかりました。私はどうすれば？ 隊長： うむ。そこで待っていろ。27秒後に迎えに行ってやる。 部下： ちかっ！！ そんなに近くにいるなら一緒に来てくれればよかったじゃないですか！？ 隊長： バカ言うな。あの犬はかなりの暴れん坊との噂だったからな・・・ 部下： あんた一体どこまであの犬の事知ってたんですか・・・ 隊長： ん？雑音がひどすぎてよく聞こえんな・・・ あ〜 あ〜 わ〜れ〜わ〜れ〜は〜 １０秒後・・・ 隊長： よし着いた。車に乗ってくれ。 部下： どんだけ近くにいたんですか。。。 あれ？ 隊長の口の周り白い粉だらけですよ？ 隊長： ん・・・？ 今朝、髭剃りに失敗したかな・・？ 部下： 髭剃りの失敗でそんな粉出る人はじめて見ますよ・・・ 隊長： これでも敏感肌なんだよ・・ 部下： まったく、私があの犬と格闘してる間に何食べてたんだか・・・ 隊長： う〜む、どうもご機嫌斜めのようだから依頼者の名前でも教えてやるか。 部下： ぉお！？ それで、依頼者は誰なんです？ 隊長： うむ、依頼者はだな・・・ 部下： は、はい！！ ・・・ 隊長： ちゃ坊ちゃまだ。 部下： ・・・ 誰ですかそれ。。。 隊長： いや、知らん。 部下： 大体、スエの骨っ子なんか、どうするつもりなんですかね・・ 隊長： 大の犬好きなんだろぅ・・ 気持ちはよくわかる。 部下： わ、わかるんですか。。。 あんた犬嫌いだったんじゃ・・・ 隊長： ん？何か言ったか？ 部下： い、いいえ・・・ で、どこ向かってるんです？ 隊長： 決まってるだろ。ペットショップだ。 部下： ペットショップへ何しに？ 隊長： 全く、相変わらず頭が悪いやつだな。 部下： ？？？ 隊長： 任務失敗したんだ、代用品の骨っ子買ってくるしかないだろ。 部下： いや、それはいくらなんでもばれるでしょうよ・・・ 隊長： ばれないようにするのが、プロの仕事ってやつだ。 部下： へぇ〜〜 プロねぇ〜 車で５分・・・ 隊長： よし、着いた。ちょっと待ってろ。 部下： はぃ、いってらっしゃ〜い。 隊長買い物中〜 〜ちょっと、そこの店員さん。何と言うか、犬が齧る様な骨のようなもの売ってないかね？・・・ 隊長： よし、買ってきたぞ。中型犬用でよかったな？ 部下： はい、大きさから言えば大体それくらいかと。 隊長： うむ。じゃあ、依頼者の家まで大体車で２０分ほどかかる。 部下： はぁ。 隊長： その２０分の間にこの骨っ子をかじっとけ。 部下： はっ！？ 隊長： うむ、半分もかじっておけば、まぁ、ばれる事もないだろう。 部下： あのぉ・・ やっぱり私がかじるんですよね・・・ 隊長： 君しかおらんだろ。胃薬は用意してある。 部下： あぅ。。。 そういう問題じゃ。。。。（只今半べそ状態） 隊長： 早く始めないと着いてしまうぞ？ 部下： わかりましたよぉ。。。 くっそぉ、意外と硬いなこれ・・・ 隊長： うむ。なかなかいいかじりっぷりだ 部下： そりゃどうも。しっかしまっずいなぁ、これ・・ ｶﾞﾘｺﾞﾘｶﾞﾘｺﾞﾘ･･･ ﾍﾟｯﾍﾟｯﾍﾟ ｶﾞﾘｺﾞﾘｶﾞﾘｺﾞﾘ･･･ ﾍﾟｯﾍﾟｯﾍﾟｯﾍﾟ ｶﾞﾘｺﾞﾘｶﾞﾘｺﾞﾘ･･･ ｺﾞｯｸﾝ。 部下： いや、意外といけるなこれ・・ 隊長： ・・・ うむ、ちとつらい仕事をやらせすぎたようだ・・・ 走る事１５分・・・ 隊長： よし、依頼者ちゃ坊ちゃま宅に着いたぞ。 部下： へぇ〜 意外と普通の家ですね・・・ 隊長： ほぉ、いい感じにかじってあるじゃないか〜 部下： そりゃもう、かじり倒しましたから・・・ 隊長： うむ。これぞプロの仕事だ。 部下： 私は一体何プロですよ。。。 隊長： じゃあ、ちょっと依頼者にあって渡してくる。 部下： はいはい、ちゃ坊ちゃまにどうぞよろしく。 待つこと１０分・・・ 隊長： 待たせたな。 部下： い〜え、おかえりなさい。 隊長： ミッションは無事終了したぞ。 部下： それでどうだったんです？ ちゃ坊ちゃまの様子は？ 隊長： うむ。色々な角度からあの骨っ子を眺めてだな ちゃ坊ちゃま： おぉ〜 このかじり具合がまた何とも言えん！！ うんうん＾＾ 隊長： などとそれはもうお喜びになっていたぞ。 部下： まじですかぃ。。。 何だかとても複雑な気分。。。 隊長： いや〜 それにしてもいい働きをしてくれた。 部下： それはどうも。 隊長： また機会があったら頼むぞ！ 部下： もうこんな機会ない事を切実に祈ってます。。。 隊長： ん？何か言ったか？ まぁいい、そういうことでこれにて解散だ。 部下： え！！ 車で送ってくれるんじゃないんですか？ 隊長： 悪いが急用ができてすぐ行かんといけないんだ。 部下： 全く、最後の最後までマイペースな隊長だ。。。 隊長： それじゃあ、今日はごくろうだった。 部下： はいはい、隊長もお気をつけて・・・ 隊長： うむ、急がねば・・ 売切れてしまう・・・ 部下： 何の話だ。。。 隊長、車を走らせ３０分・・・・ 隊長： ばーさん。豆大福４つくれ。 ばーさん： はぃよぉ 隊長： やっぱり、ばーさんの大福は最高だよ。 ばーさん： そりゃあ、ありがとうねぇ。はい、どうぞ。 隊長： うむ、またくるよ。 ばーさん： あらぁ あんた口の周り粉だらけだよぉ ちゃんと拭いときなよ〜 完結 |
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