答弁(知事)
 本県の観光振興のためには、経済波及効果が高い宿泊観光客を増やしていくことが大変重要です。そのためにも、宿泊客の4割を占める県西地域の2市8町が、静岡県熱海市と県境を越えて連携し、国の観光圏の認定を受けたことは、大変意義のあることと考えております。
 県は、この認定にあたり、地域の合意を得るべくリーダーシップを発揮して、民間事業者への説明会や事業の掘り起こし、さらには、事業者・市町村間の調整を積極的に行ってまいりました。
 こうした取組みの結果、「観光圏推進協議会」が、行政との連携のもと、民間を中心として組織され、観光資源の更なる魅力向上や回遊ルートの充実、受入体制の整備などに向けて、5年間で32の事業を実施することとしています。
 今年度は、観光客の夜間の滞在を促進する「灯り」のイベントのほか、利便性向上のための、箱根地区におけるバス路線表示の統一、広域回遊マップの作成、さらには外国人観光客をもてなす「インバウンドコンシェルジュ」の育成事業などにも取り組んでおります。
 県としては、今後も、滞在型の観光地づくりに向けた取組みのコーディネート役として、中心的な役割を果たし、この観光圏が、国内外から更に多くの観光客が訪れる、より魅力ある観光地となるよう、積極的に取り組んでまいります。
再質問(杉本とおる県議)
 我々県西地域に住んでいる人間からすると、例えば今まで山静神を中心とした観光振興などというのは、いろいろやってきている。
 観光圏というのは国の施策だが、いろいろな事業をやっている中で、いくつもの、県のやっている事業、国のやっている事業がバラバラであり、なかなか分かりにくい部分がある。
 そこで、できればもう少し整理して、県としての取組みを一体化・一本化できるような方法はないものかどうか。そうしないと地域住民の方々も、ややもすると誤解を招く恐れがある。その辺、振興に対する施策について整理をされてはどうかと考えるが、いかがか。
再答弁(知事)
 県では、本観光圏を県西地域における観光振興の柱として位置づけて取り組みたいと考えています。具体的な取組みとしては、先ほど申し上げた様々な事業のほか、連泊型宿泊プランの開発や、外国人向け着地型の旅行商品の企画開発などにも取り組んでいくこととしています。
 今後は、山静神の取組みを含め、当該地域における既存の協議会等との連携を密接に図り、相互調整をした上で、魅力ある観光地づくりに取り組んでまいります。
要望(杉本とおる県議)
 ぜひ具体的にしっかりと決めていただきたい。