答弁(知事)
 「観光立県かながわ」の実現に向けては、多様化する旅行ニーズに、よりきめ細かく対応することが大切であり、そのため地域の観光資源を掘り起こし、磨き上げ、発信していくことにより、魅力ある観光地を形成することが極めて重要であります。
 県ではこれまで、観光の素材開発を促進するためのセミナーの開催とともに、市場調査や事業化へ向けた専門家の派遣など、観光資源の「発掘」から「商品開発」まで、それぞれの段階で支援を行ってまいりました。
 また、昨年は、県が地域の特色ある資源を調査し、旧東海道の史跡や足柄の田園地帯など、魅力的な観光資源を歩いて巡る、39の「観光まちあるきコース」を新たに開発いたしました。
 さらに、こうした地域の観光資源を旅行会社などに積極的に紹介する「観光セリ市場」を開催し、商談会や現地見学会などにより、旅行商品化に向けた支援にも取り組んできたところです。
 今後も、引き続きこうした取組を進めるとともに、本年4月に観光関係事業者などが参画して発足した「観光立県かながわ推進連絡会議」などの場を通じ、観光資源の情報を共有し、その活用や幅広い情報発信を図るなど、一層の誘客に努めてまいります。
再質問(杉本とおる県議)
 誘客の促進を図りたいという話だが、現在(中国・上海市で)上海万博が開催されているが、この上海万博は神奈川県の観光振興について非常に効果的なイベントであると思っている。
 知事も以前、静岡県知事らと上海へ行き観光PRを行ったと承知しているが、私に言わせれば7,000万人の来場者数を見込んでいる万博と言うのは、実はもっと効果的なイベントではないかと考えている。これは誰しもが考えることであり、全国でも16の道府県が何らかの形で上海万博に出展している。山静神で一緒にやっている静岡県も、8月16日から22日まで「静岡県ウィーク」という企画を万博会場内の日本産業館で開催する予定である。観光立県を目指す神奈川県としてみても、10月末までの上海万博の開催期間内に何らかの取組みがあろうかと思うが、どのように考えているか。
再答弁(知事)
 中国・上海市との交流につきましては、お話のように平成20年4月に実施した山梨・静岡・神奈川の3県知事による上海観光トップセールスにおいて、上海市長との間で観光を主体とした相互交流に関する覚書を締結し、積極的な交流に努めているところです。
 具体的には、本年、山梨県、静岡県と連携し、中国の著名な作家を招聘し、中国国内における観光魅力の発信に取り組むことにしております。
 また、8月19日から22日までの間、県内の高校生が上海市を訪問し、現地の高校生等との交流を通じて、本県の魅力をPRすることにしております。
(杉本とおる県議)
 質問に答えをいただいていない。今の私の質問は上海万博との兼ね合いについて質問させていただいている。 
(知事)
 先程答弁申し上げましたとおり、上海市とは様々な交流を続けていこうという約束になっており、いろいろな事業を展開しています。ただ今回の上海万博については、財政が大変厳しい中で、出展等は神奈川県ではしておりません。
(杉本とおる県議)
 あとは委員会の方でお願いしたいと思う。