答弁(黒岩知事)
 次に、酒匂川の河床整理の今後の取組みについて、でございます。
 酒匂川の河床の状況は、松田町と開成町にかかる十文字橋を境に、上流では概ね低下傾向となっています。下流の小田原市域では概ね堆積傾向となっています。
 そこで、平成18年度から、堆積している箇所で、土砂を掘削し、海岸養浜に利用するとともに、護岸などの安全を確保するために、深く掘れている箇所に埋め戻すといった河床整理を、行っております。
 また、台風第9号以降の、河床の状況を把握するため、河川の横断測量を実施しましたが、飯泉取水堰の上流など、流れが緩やかになるところでは依然として堆積が進んでいる状況でありました。
 このような状況に早期に対応するため、本年2月から3月にかけて、堆積が著しい富士道橋付近を中心に、全体で約4万3千立方メートルの河床整理を実施し、このうち、約6千立方メートルを海岸養浜に利用しました。
 今後も、漁業者などとよく調整しながら、引き続き、河床整理にしっかりと取り組んでまいります。