答弁(黒岩知事)
 次に、暫定規制値を超えた茶葉の処理についてでございます。
 5月24日に、国から暫定規制値を上回った地域の茶葉については、生葉であっても荒茶であっても、埋却処理してよいとの考え方が公表されましたが、合理的な理由は示されませんでした。
 そこで、県農業技術センターでは、問題発生後、茶園の古い葉や、土壌などについて放射性物質の検査を行うとともに、他県の文献等も調べ、茶については根からの放射性セシウムの吸収は少ないものと推定し、埋却処理しても問題ないと考えております。
 現在、農家の方が安心できるよう、より多くのデータを確認するため、農業技術センターにおいて、土壌中の放射性セシウムが、茶の樹にどれくらい移行するのか調査を進めております。
 一方、国も同様の研究を現在行っておりますので、国に対しては、早急に調査研究を行い、その結果をすみやかに公表するよう、求めてまいります。 
再質問(杉本とおる議員)
 茶葉の処理でございますが、今の喫緊の課題です。大変困っております。茶業センターも大量の荒茶があります。これをどうしようか困っております。今、安全かどうかという研究をなさっているということでございますが、今そこにあるわけです。茶の生産者はブルーシートをかけて放置しております。
 いくら今の段階で、根から吸い上げることが無いと言われましても、これから継続的に毎年毎年、生産を続けるわけでございますから、来年に向けては安全な生産ができることを願っているわけでございますので、何とか、今ある、今年の規制で引っかかってしまった生葉、荒茶について、もう少し早急に県としての対応をお考えいただきたいと思うわけです。
 この3点を再質問させていただきたいと思います。
再答弁(黒岩知事)
 三番目に茶葉の処理についてのお尋ねでございました。
 確かに埋却処理で大丈夫なのか、という不安はあると思われます。しかし、国からは畑への埋却処理、この方法のみが示されているところでございます。現時点では県としても色々調べている結果としてみれば、これで大丈夫だろうということもありますので、この方法を皆様にご説明しているところです。とりあえず、今の段階としては埋却処理を進めていただくということで対応していただくということでございます。中には茶畑に埋却する余地がなく、他に農地をお持ちでないといった特別な事情を抱えている方もいらっしゃるかと思いますが、そういう場合には地域の中で対応していただけるよう県としても調整していきたいと考えております。
要望(杉本とおる議員)
 補償の件であります。今、東電は7月になりましたら補償額の1/2をまずお支払いすると、公表しているところでございます。
 一番茶の生産者は例年、ちょうど6月に清算されるということでございます。できるだけ早い時期に、全額補償していただけるような形を、県も関係者とともに強く働きかけていただくことを要望したいと思います。