答弁(黒岩知事) |
地方独立行政法人神奈川県立病院機構における安全管理のあり方についてお尋ねがありました。 医療現場においては、日々多くの外来患者や入院患者を受け入れている中で、思わぬ事故が起こることがございます。 医療事故が起きた時に、過失があるかないか自体が問題となるところであり、その判断に時間を要します。 したがって、大きな医療事故が起きた場合には、過失の有無に関わらず、できる限り速やかに公表していくことが原則であり、これが医療の透明性につながるものと考えております。 現在、そうした方向で公表基準の見直しを進めておりますが、ご家族、ご遺族の心情にも配慮してまいります。 併せて重要なことは、起きてしまった事故の原因を分析して再発防止につなげることであり、そのためには、当該病院だけの判断ではなく、客観的な検証を行う仕組みづくりが必要と考えております。 そこで今後は、全県立病院の副院長、医療安全管理者を構成員とする「神奈川県立病院医療安全推進会議」が設置されておりますので、この会議で個別案件の医療事故についても検証し、再発防止につなげるよう、検討をお願いしたところです。 医療の透明性を高め、県民の皆様との信頼関係を築き、再発防止につなげるために、インシデント・アクシデントの公表は重要なことと認識しており、今後、県民に対してよりわかりやすい公表の仕方について工夫してまいります。 答弁は以上です。 |
要望(杉本とおる議員) |
インシデント・アクシデントは県民にはなかなか分かり難く、年間8,000件あるということに対しては、ややもすると誤解を招く恐れがある。公表は、病院と信頼関係を結んでいただくための透明性を県民に分かっていただくための手段であるから、ぜひ、公表の仕方も県民に理解されやすいようなネーミングにする等、そういう形で発表をしていただけるようお願いしておきたい。 |