答弁(黒岩知事) |
次に、首都圏をはじめとする国内観光客の誘致についてです。 神奈川の観光の特徴の一つは、県内を含め、首都圏からの日帰り客が多いことです。こうした特徴から、本県の観光振興を図るためには、県内や近隣都県からより多くの方に、訪れていただくことが必要です。 そのためには、多くの人を引きつける、地域ならではの魅力づくりを一層進めるとともに、その魅力を積極的にPRしていくことが求められています。 県は、これまで、京浜工業地帯におけるナイトクルーズなどの産業観光や、豊かな「水」のスポットを巡る「水の観光ツアー」といった、神奈川ならではの魅力ある取組を進めてきました。 また、毎年秋には、市町村や観光事業者等と連携し、県内及び近隣都県で、一斉に、「かながわ再発見」をテーマとした共同観光キャンペーンを実施しています。 こうした取組もあり、平成24年の本県の入込観光客数は約1億7千4百万人と、ほぼ震災前の水準に回復してきました。さらに、来年度、さがみ縦貫道路が全線開通しますので、埼玉や群馬方面からのアクセスが飛躍的に向上します。 そこで、こうした機を捉え、まずは、新たに北関東をターゲットに、神奈川の大きな魅力である「湘南の海」を徹底的にPRするため、民間企業と連携し、群馬県の大型ショッピングセンターで観光展を開催していきます。 また、相模湾でのマリンスポーツやクルージングを体験していただくツアーを企画するなど、本県の特色を活かした滞在型観光の取組を進めます。 こうした取組と併せて、今後、商店街を神奈川の新しい魅力として、その地域ならではの個性が際立つ商店街を巡る、「商店街観光ツアー」を実施するなど、周遊型の観光の推進にも力を入れてまいります。 さらに、より広域的な取組として、本県と連携を進めています富山、鹿児島両県からの修学旅行の誘致など、観光交流を進めてまいります。 こうした取組により、多くの方が「何度も訪れたくなる神奈川」の実現を図ってまいります。 私からの答弁は以上です。 |