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台風18号襲来・アンテナピンチ!! 2004.9.8(Wed

2004年9月8日、台風18号は四国、九州地方を通過したあと日本海に抜け、北東に進む。元来、北海道に向かう台風は、ここら辺でエネルギーを失い、熱帯低気圧か温帯低気圧にばらけてしまう。ところが、今回はエネルギーを失うどころか日本海上でエネルギーを蓄え、台風の形態を保ったまま北海道に向かってきたのだ。渡島半島に上陸後、小樽沖70Kmに到達した午前11時過ぎ、札幌で、なんと瞬間最大風速 50.2m/sを記録した。昼休み、会社のTVニュースでこのことを知った私は、さすがに我が家の(家族ではなく)、アンテナが心配になり、電話をしてカミさんにアンテナの状況をチェックしてもらった。「今のところ異常なし。」の報告にとりあえず一安心。札幌ではその後も風が吹き荒れ、大通公園の立ち木や、北大のポプラがなぎ倒され、自動車はひっくり返り、あちこちで停電が発生した。気の毒なことに死者まででる始末だったのだ。さすがに夕方には、ようやく風も弱まり無事帰宅できた。家の前で、恐るおそるアンテナを見上げると、アレ?、なんか変な感じ〜。HFアンテナがあらぬ方向をむいている。(写真:上段は正位置の50MHz八木、下段は約10度、方向がずれたHF八木アンテナ) エレメントの脱落はないか? ポールは曲がっていないか? いずれも大丈夫なようだ。ステー線もOKでルーフタワーもしっかり立っている。このまま週末を待って修理することにした。9月11日(土曜日)、休日を利用して修理作業開始。ルーフタワーにオッチラオッチラよじ昇り、HFアンテナの方向調整、ついでにカラスが止まって曲がっていたキャパシタも曲げ戻し、40分ほどで修理完了。屋根の上で一服しながら周りを見渡すと、ローカル局のパンザに取付けられたマストが曲がり、お辞儀をしているアンテナが見えた。それにしても、北海道にこれほどの台風が到来するとは・・・。聞くところによれば、ちょうど50年前の1954年9月26日、洞爺丸台風以来の猛烈な台風だったそうだ。「天災は忘れた頃にやってくる。」ってホントだな。