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コモンモードRF フィルタ
< Common Mode RF Filter >
コモンモードRFフィルタは無線機とアンテナ同軸ケーブルの間に挿入するフィルタ(左写真)です。TF240(#43)トロイダルコアを使用し、半円部分に3D2V同軸ケーブルを9ターン巻いています。両端にはMP(オス)およびMJ(メス)コネクタを取付けます。各種雑誌の製作記事や市販品などでよく目にするオーソドックスなものですが、両端ともMPコネクタにしてあるものがほとんどで、これはあまりお勧めできません。理由は、アンテナからの同軸ケーブル(通常MPコネクタが取付けられている。)とフィルタとの接続に、わざわざJJ中継コネクタを挿入しなければならないからです。もっとも、アンテナ側の同軸ケーブルにMJコネクタが取付けられていればフィルタ側は両端ともMPコネクタでかまいません。無線機からアンテナに至るライン上には電流バランスの崩れや導体損失を防ぐため可能なかぎりコネクタ類による接触点を少なくするのがベターです。フィルタ製作はいたって簡単で、まず使用する3D2Vケーブルを約90cm長に切断します。両端にMPおよびMJにコネクタ取付けてからコア巻きをします。TF240トロイダルコアは内径が大きいため、コネクタを取付けたあとでもコア巻きが可能です。あとは巻き始め・巻き終わりの部分をロックタイでコアにしっかり固定します。製作時の注意点として巻き込むケーブルがコア面から浮かないようにしっかり締め上げながら巻くことです。筆者は同一のフィルタを4セット製作し、FT-920に2個、FTDX-9000に2個装着し使用しています。 |
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製 作 工 程
4セット分の部品 | ケーブル両端にMP・MJコネクタを付ける | ケーブルをコアに通し中心点で仮留め | ||||
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ケーブル片方を5ターン巻き・固定 | もう片方を4ターン巻き・固定で完成 | 無線機アンデナ端子に装着 |
◎ このコーナーで公開した自作品は、筆者の単なる個人的な趣味で製作したものです。
本機製作により発生したいかなる不具合もしくは損害について、筆者が責任を負うものではありません。
◎参考文献:トロイダル・コア活用百科 ( CQ出版社 )
:電波障害・その対策と実態( CQ出版社 )
:CQ ham radio 2005年6月号特集記事 電波障害の基礎知識( CQ出版社)