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 コモンモード フィルタ 評価測定
< Common Mode Filter Evaluation Measurement >


製作したコモンモードRFフィルタおよびLINEフィルタの評価測定をしてみます。測定といっても厳密なものではなく、フィルタを挿入することによってコモンモード電流がどのように変化したかを確かめる程度のものです。測定方法は7/14/21/28/50MHzの各周波数帯においてフィルタをまったく入れない状態とRFフィルタおよびLINEフィルタ両方を挿入した状態を測定し比較してみました。(3.5MHzはアンテナを上げていないので除外しました。) 測定方法は送信機の出力をダミーロードで100Wに調整し、そのままアンテナ側に切替えて、自作RFコモンモード電流検出計により測定しました。測定点は下図に示すようにA〜D点の4個所で、結果はグラフに示すとおりです。フィルタを挿入することによりコモンモード電流が全体的に減少していることが分かると思いますが、よく見ると逆に増加していろポイントも数ヶ所あります。特にB点における21MHzが著しく増加しています。コモンモード電流は一様に分布するのではなく、測定ポイントによって意外な電流値を示すことがあります。一筋縄ではいかないのです。下図以外のポイント(例えばアンテナ直下など)で測定すると、また異なった電流値を示すと思われますが、いずれにしても挿入しないよりは挿入した方が精神的にもかなり安心できます。(^^, 



◎ このコーナーで公開した自作品は、筆者の単なる個人的な趣味で製作したものです。
本機製作により発生したいかなる不具合もしくは損害について、筆者が責任を負うものではありません。


◎参考文献:トロイダル・コア活用百科 ( CQ出版社 )
:電波障害・その対策と実態( CQ出版社 )
   :CQ ham radio 2005年6月号特集記事 電波障害の基礎知識( CQ出版社)