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2000.7.11 火曜日(旅の2日目)
カイロ


今日からエジプト見学開始!! 
一晩ベッドで熟睡したせいか、長旅の疲れもなんとかとれた。
今日の見学はカイロ市内で、エジプト考古学博物館、ムハンマド・アリ・モスク、
ハーン・ハリーリ市場を見学し、夜は優雅にナイル川クルーズを楽しみながらのディナーだ。
とにかく暑いので体調を崩さないように気をつけよう。

カイロ市街
9:00、ホテルを出発、エジプト考古学博物館へ向かう。カイロの街はスモッグがひどい。車道をみると、失礼ながらオンボロ車が多く、マフラーからは排ガスをモクモクだしながら大量の車が走行している。おそらく、排ガス対策が施されている車は、ごくごく一部の車しかないようだ。しかも渋滞がひどく、これでは空気が汚れてあたりまえだ。かつての日本もこんな状態の時代があったな〜。カイロは東京より人口が多い大都市なのに、信号はほとんどないか、あっても故障している。人々はどこでも横断歩道と心得ているようで、車の隙間をみつけてはヒョイヒョイとすり抜け横断している。ガイドのシリスに「事故はないのか?」と尋ねたら、残念ながら死亡事故も結構あるとのことだった。

エジプト考古学博物館
10:00、エジプト考古学博物館に到着。テロを警戒して、博物館に入場する際にも空港並みの厳重なセキュリティーチェックがはいる。手荷物、カメラ、腕時計、ウェストポーチなどは全部、身体からはずしエックス線検査機でチェックされる。もちろん、生身の身体はゲートを通過させられ、ピーピーと反応したらボディーチェックのあと再度ゲートをくぐらされるのだ。とにかく厳しい。アラブ世界の中でのエジプトがおかれているデリケートな立場が垣間見られた一瞬だった。

古代の秘宝
なんとかゲートを通過して見学開始だ。この博物館はどっしりとした二階建てのレンガ造りで、一階は古王国から新王国の展示品が年代順に展示されている。有名なツタンカーメン王の黄金マスクは二階にある。展示品が膨大で、とてもすべてをゆっくりとはいかない。カメラは10エジプトポンド(LE10)を払えば持ちこみOK。ただしフラッシュは厳禁だ。ところが失敗をやらかした。デジカメのフラッシュ機能を停止するのを忘れ、よりによって一番有名なツタンカーメン黄金マスクをピッカっとっやっちゃった。すかさず警備員につかまりお目玉だ。あわやデジカメのメモリー没収かと思ったがどうにか勘弁してくれた。これが右の写真なのだ。(さすがよく撮れてる!)フラッシュ機能を停止して、見学続行!!別料金だがミイラを展示してある部屋も見学し、ラムセス二世のミイラもみた。干からびていているので小さな男にみえたせいか、ホントにこれがあの偉大なファラオだったのかと信じられない。ただのおっちゃんじゃないか!! とにかく、古代の棺、秘宝、彫刻、パピルス、日用品などなどところ狭しと展示してある。どれもこれも、とても数千年前に造られたとは思えないほどリアルで保存状態もいい。エジプトを訪れたらまずここを見学することが必修じゃないかな〜。


     

エジプトポンド
ここで一服、エジプトの通貨について。エジプトの通貨単位はエジプトポンド(LE)とピアストル(PT)だ。100PTが1LEで、1LEは約35円(2000年7月レート)だった。両替して驚いた。なにがって? お札が古くてバッチイのだっ!! めちゃくちゃ汚れていて湿っぽく、ふやけた感じ。角は擦り切れて丸くなり、ボロボロだぞ。失礼ながらあまりの汚さに、触るのも躊躇したくらいだ。このお札が本当に通用するのか?と疑った。・・・が・・・通用した!!とにかく、そろそろ新札に入れ替えてもバチはあたらないと思うのだが・・・・。

鳩の丸焼き・ハマム
さて、エジプト考古学博物館を堪能したあと、
テラス風のしゃれたレストランで昼食をとった。
ナイル川沿いにあるこのレストランでは、代表的なエジプト料理、ハマムをいただく。
ハマム? 実は鳩の丸焼きなのだ。前菜のあといよいよおでましだ。
鶏の丸焼きのミニチュア版といったいでたちで、皿にチョコンとのっかっている。
ちょっと可愛そうな気もしたが、意を決して足をもぎ取り口中へ。
ん〜、これは鶏肉の味だ。難をいえばちょっと独特の臭みがある。それに鶏よりも脂っこいな。
塩味で結構いけるが、慣れていないせいもあり一羽でノーサンキュー。
ガイドのシリスに「札幌の大通り公園には鳩がいっぱいいるぞ。」と
いったら「うらやましい〜。」といった。
エジプトで鳩を見つけようものならサッサと捕獲し食料にしてしまうそうだ。
そういえば、カイロの街中で鳩はまだ一度もみてないな〜。
カミさんは最初から首を横にふり、食べなかった。

ムハメッド・アリ・モスク
14:00、ムハンメット・アリ・モスクを見学。このモスクは時のエジプト支配者、ムハンメット・アリが1830年建設を始めた。ビザンチン様式の壮麗なモスクだが完成したのは彼の死後、1857年だ。実に27年の歳月を費やし完成したわけだ。大小のドームが四角い壁を覆い、両側には高さ82mの八角形ミナレットが聳える。内装と外装の約半分までをアラバスター(雪花石膏=方解石の一種)が使われているため別名をアラバスター・モスクと呼ばれている。私はイスラム教徒ではないが、本当に美しく壮麗な建物だな〜・・・と感嘆した。

モスク・ランプ
内部は祈りの声がよく響き、ステンドグラスを通したやわらかな光が荘厳さをきわだたせている。高さ52mの天井から吊り下げられているモスク・ランプも美しい。敬虔なイスラム教徒が膝を折り、祈っていた。ところでムハンメット・アリはパリのコンコルド広場にあるオベリスクを贈った人物だそうだ。以前、パリにいったときこのオベリスクをみたが、ムハンメット・アリが贈ったとは知らなかったな〜。

シタデル
ムハンメット・アリ・モスクを見学したあと、すぐ近くにあるシタデルを車窓見学した。十字軍の侵攻を恐れ1176年、サラディンにより建設された城砦だ。石造りのどっしりした円形の塔を城壁が囲む。実はこの砦、ギザのピラミッドから化粧石の石灰岩を剥がして運び造られたという。現在では「人類の遺産であるピラミッドの石をつかうとは、とんでもない!!」となるところだろうが、当時は敵から身を守るため、そんなことはいっていられなかったのだろう。城内には「ヨセフの井戸」という深さ90mの井戸があり、牛が回す水車で水を汲み上げていたという。(現在は閉鎖中で見学できないらしい。)とにかく、この城砦はピラミッドの、なれの果てなのだ。

ハーン・ハリーリ市場
16:10、ハーン・ハリーリ市場を見学。この市場の歴史は、とにかく古い。1000年以上も前からあったのだ。アラブ世界の政治、商業の中心として栄え、エジプト、スーダン、ペルシャ、ヨーロッパ諸国などさまざまな国籍の人が集まっていた。砂漠からはラクダが、地中海からは商船が積荷を満載し商いをしていたという。散策してみると彫金細工や貴金属、象牙製品、絨毯、おみやげ小物などが道の両側の店で売られている。ちょっと立ち止まって物色すると、店の奥からすかさず店員が売りこみに出てくる。もちろん言い値で買ってはいけない。最初からふっかけた値段なので、値切るのは鉄則だ。観光客で、ごったがえしていた。

ナイル川ディナークルーズ
17:50、一旦ホテルへ戻り小休止。
これで今日一日が終わったわけではない。
18:45、ナイル川ディナークルーズのためホテルを出発。
20:00、港着。クルーズ船クリスタル号は、けっこうでかい船だ。
船はゆっくりナイル川の岸壁を離れ、水面を滑るようにすすむ。
デッキにたっていると熱かった太陽が地平線に 沈んでいく。
ナイルの夕日は本当にきれいだったな〜。
船中のレストランでベリーダンスショーを楽しみながらの優雅なディナーとなった。
舞台に引っ張り上げられ、ダンサーと一緒にベリーダンスを踊らされた。
カイロの夜が更けていく。
きてよかった〜。