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■未完のオベリスク■
8:00、ホテル出発、10分ほどでアスワン市街から1km南の石切り場に到着。古代からの花崗岩の石切り場で、ギザのピラッミッドや各地のオベリスクなどは、ここから切り出された石が使われている。切りかけのオベリスクが、巨大な姿を横たえていた。全長41.7m、重さは1152tあるそうだ。カルナック神殿のハトシェプス女王のオベリスクより12mも高い。完成していれば世界最大のオベリスクとなったはずだが、残念ながら未完成。あまりの巨大さに途中でもてあまし、匙を投げたのだろうか。
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■石切り場■
石はどのように切り出されたのだろうか。まず、切り出す直線上に切り込みを堀り、そこに規則的な間隔で木の楔(クサビ)を差込む。さて、お立会い。楔に水をかけると、あららら不思議、木の楔はしだいに膨張し巨大な岩盤はパカ〜ンと割れるのだ。古代エジプト人は知恵者だったな。こうして造られた石材は、船に積み込まれナイルを下ってギザの大ピラミッドなどに変身したのだ。それにしても、なにからなにまでスケールがでかい。
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■アブシンベル■
9:50、アスワン空港を離陸、50分ほどで、アブシンベル空港到着。アブシンベルはエジプト南端に位置し、スーダンの国境まで50kmだ。バスでアブシンベルの遺跡地に向かう。覚悟はしてきたが猛烈な暑さだ。30分ほどで、到着。駐車場から徒歩でテクテク歩いていくと、突然、左の山肌に大神殿があらわれる。これも半端な大きさじゃないぞ。高さが20mもある4体のラムセス二世の座像が、我々を無視するかのように遠くをみている。1300年前に造られた、見る者を圧倒する石像だ。実はアブシンベル神殿はアスワンハイダム建設により、ナセル湖水位上昇による水没から免れるため、1963年に国連のユネスコが中心となり、ここに移設したという。移設がなければ、いまごろ水の底だったのだ。
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■ラムセス二世像■
大神殿の中央にある入り口から中に入ってみた。手を胸の上でクロスし、オシリス神(死者となって守護する神)となったラムセス二世像8体が両側に立ち、列柱室を形成している。左右の壁にはヒッタイトとの戦いの様子を描かれライオンを従えて馬車を操るラムセス二世や、ヒッタイト軍兵士の捕虜などを見ることができる。さらに奥へ進むと、至聖所へ通じていて、薄暗い最奥には祭壇があり、右からラー・ハラクティ神、ラムセス二世、アメン・ラー神、そしてプタハ神の像が並んでいる。つまりラムセス二世は「俺は神だぞ。」といってるわけだ。この像は仕掛けがあって、毎年2月下旬と10月下旬頃になると入り口から差込んだ太陽の光が、この像を照らすようになっているという。
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■小神殿■
ネフェルタリ王妃のためにラムセス二世が建造したのが、大神殿の北側にある小神殿(ハトホル神殿)だ。小神殿といっても写真の人間と比べ、その巨大さがうかがえる。像の高さは10m余りで、ラムセス二世の立像4体、ネフェルタリ王妃の立像が2体が並んでたっている。控え壁(像と像の間の壁)にはヒエログリフがギッシリと彫り込まれ、「この神殿をネフェルタリ王妃とハトホル女神に捧げる」と記されている。つまりネフェルタリ王妃と神が同列に扱われているのだ。権力者は人間ではあきたらず、最後は神になりたいらしいな。
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■アスワンへとんぼ返り■
アブシンベルは暑かった〜。とんぼ返りのためアブシンベル空港で飛行機の時間待ちをしていたら、中年の白人夫妻が「大神殿で撮った記念写真を見せてくれ」という。実は大神殿前で、ツアー仲間全員で記念写真を撮り、私はそれをもってブラブラしていたのだ。みせると"Very
nice"とかいってた。つたない英語で「今日の気温は何度くらいでしょうかね〜。」と尋ねると、「間違いなく45度以上はありますよ。多分50度に近いんじゃないかな。」といっていた。観光客かと思ったら、カイロに住んでいるという。旅の途中で見知らぬ人との会話も、また楽しいものだ。バ〜イ、といって別れ、アスワンへ戻る飛行機に乗った。13:00、離陸。
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■ファルーカ■
13:45、アブシンベルから、とんぼ返りでアスワンに戻った。14:10、ナイル川で獲れた白身魚のフライの昼食。15:10、白い大きな帆を張ったファルーカ(帆舟)にのって、の〜んびりナイル川での舟遊びだ。さすがに水の上は涼しく、爽やかな風が心地いい。ナイル川に浮ぶ、エレファンティネ島の遺跡も遠くに近くにみえ、気分は最高だ。アスワンの街も、水上から一望だ。
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■おじいさんと青年■
ファルーカを操るのは、結構な歳のおじいさんと青年の二人。見ると、青年の傍にちょっと歪(いびつ)になったタンバリン風の太鼓がある。ツアー仲間の連中がその太鼓を借り、たたいたりしてみたが、どうも具合がよくない。青年に、たたいてくれとせがむと、はにかみながらもたたいてくれた。さすがだ。リズム感も最高で、やんやの喝采だった。青年は笑みを浮かべ、うれしそうだった。50分ほどの舟遊びだったが、十分リフレッシュできた。あの青年は今も太鼓をたたいているんだろうな〜。きっと。
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アスワンとアブシンベルの一日は、こうして終わった。
ホテルへは16:10、帰着。早めに行程が終わったので、今夜はグッスリ休もう。 |
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