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■ベニス■
8:50、ミラノを出発。西へバスで4時間余り、一直線の長いリベルタ橋を渡りきると、そこはもうベニスだ。バスは駐車場に入り、車両はここから先、街に入ることはできない。あとは自分の足か、水上タクシー、水上バスなどしか移動手段はない。さらに、水上警察船、水上消防船、水上救護船などベニスは船なしでは生活できない街なのだ。ホテルは、比較的ここから近く、10分くらい歩いて到着。道すがら、ゴンドラなどがプカプカ浮いていて、はやくもベニス風情がいっぱいだ。深呼吸すると、たしかにベニスの香りがした。はじめて訪れた街なのに、妙に懐かしい匂いがする不思議な街だ。
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■サン・マルコ寺院■
昼食のあと、ホテルから水上バスでサン・マルコ広場へいった。この広場はサン・マルコ寺院とドゥカール宮殿に囲まれるようにあり、観光客で賑わっていた。さらに古いロココ調のカフェやベネツィアガラス工芸、レース工芸品などの店が並んでいて楽しい。サン・マルコ寺院は、なんとなく東洋(インド)風の建築物だ。828年、聖マルコの亡骸を奉るため建設されたという。東洋風の丸屋根は、13世紀に造られたものだ。いや〜ホント、すばらしい〜。ちっちゃい写真ではわからないが、派手な壁のレリーフ、中に入るとおしげもなく大理石を使い、金ピカモザイクが天井を埋める。無垢な子供にみせたら、ひきつけ起こすぞ。キット。
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■ドゥカーレ宮殿■
ドゥカーレ宮殿は、かつてのベネツィア共和国の総督ドージェの住居と政庁、裁判所などを兼ねた官邸だ。14〜15世紀に現在の姿なった。大理石の上品な回廊が魅力的だ。この宮殿の奥には牢獄もある。さすがに牢獄は薄暗く、頑丈な鉄格子が恐怖感をさそう。おそらく政治犯などが投獄されていたのではないか。カサノヴァが、この牢獄を脱獄したのは有名な話だ。支配する者の住む宮殿、支配される者の住む牢獄、陰と陽、表裏一体ってこのことだな。同じ場所にあるこれらの建物をみて、牢獄だけには住みたくない。かといって宮殿生活も窮屈そうだし、ま、今の生活レベルが丁度いいか。なんて自分を納得させながら見学した。
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■溜息の橋■
宮殿と牢獄を結ぶ「溜息の橋」と呼ばれる橋がある。小さな窓がついた石の橋は、囚人が牢獄に入れられるとき、あるいは処刑のため牢獄から引き出されるとき、溜息をついた、といわれることからこの名がついたという。いったい何人の囚人がこの橋を渡ったのだろうか。こんな話を聴くと、心やさしい私は、なんだか囚人がかわいそ〜になった。カサノヴァもこの橋を渡りながら溜息をついたのかな。脱走に成功したときは、歓喜の目でこの橋を見たんだろうな。きっと宮殿に向かって、お尻ペンペンなんかやって、逃げていったんだろうな・・・。なんてくだらないことアレコレ考えながら、私も溜息の橋を渡った。けど、溜息はでなかった。
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■ベネツィアグラス■
ベネツィアグラス工房に立ち寄る。職人さんが高炉で溶かしたガラスを鉄パイプの先端につけ、息を吹き込み器用に加工していく。この工房は販売店舗も有していて、流暢な日本語を使う若い男性の説明員が、ここのワイングラスがいかに丈夫かを、グラス同士カチンカチンぶつけたり、わざわざ床に落として割れないことを証明してみせる。どうぞ安心してお買い上げくださいというわけだ。店舗にはワイングラスを中心に大小の器、花器、飾り物など豊富に陳列され、見て廻るだけでも結構楽しい。特に真っ赤なワイングラスが素敵だった。ちょっといいな〜・・・と思ったものは結構値がはる。結局、なにも買わなかったのだ。
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 ■ゴンドラ■
日も暮れかけてきた。これからゴンドラ遊覧だ。ゴンドラは一艘に5〜6人乗れる黒塗りの平底船で、船首と船尾が高くそり上がっている。船頭さんが一人で乗りこみ、巧みに櫓をあやつり船をすすめる。両脇の古い石造りの家並みをみながら、薄暮の水上をゆっくり遊覧した。途中何度も、アーチ状の橋をくぐり抜ける。橋の上からは、ほかの観光客が我々のゴンドラを撮影している。なししろ自動車が一台もない街だ。とにかく静かで、時折櫓のきしむ音がするのみ。とおもいきや、突然、我々の船頭と、後ろにつづくゴンドラの船頭が大声で世間話をおっぱじめた。その声は両側の家壁に反響し、さらにでかくなる。や〜か〜ま〜し〜い〜!!!!
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ベニスはイタリアではじめて油絵具を用い、
明るい色彩の絵画で知られるベネツィア派が、ルネッサンスに
大きな影響を与えたことでも知られている。
交易の街であると同時に、芸術の街でもあったのだ。
ゆったりとしたゴンドラ遊覧を終えたときは、日もとっぷり暮れていた。
きょうはベニスをたっぷり堪能した。 |
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