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■ウフイッツィ美術館■
7:30、ホテルを出発。ウフィツィ美術館へ向かう。この美術館も人気が高く、早朝から並ばないと入館まで数時間待ちの大悲劇になってしまう。到着した時点で既に200人位の見学者は列をつくっていた。なんとほとんどが日本からの観光客だ。おかげで、お互いのツァー旅行の話などでもりあがり、時間つぶしができた。さて、ウフィツィ美術館は、アルノ川ほとりにある長大なコの字型の建物でヴァザーリの設計だ。建物にそって、有名なヴァザーリの回廊と、アルノ川に架るヴェッキオ橋につながっている。16世紀以来、メディチ家当主たちによる美術品収集の成果のすべてが、この美術館に収められている。ルネッサンスのすべてが、ここでわかってしまうというわけだ。
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 ■ボッティチェリ■
この美術館でひそかに見たい絵があった。ボッティチェリの絵なのだ。「ヴィーナス誕生」と「プリマヴェーラ」は、絶対見て帰るぞ、と悲壮な決意できたのだ。というのも、この絵がルネッサンス時代に描かれたとは思えなかったからだ。レオナルドの絵などと比べると、ズット近代的な画風だ。まるで、現代の画家が描いように斬新なタッチなのだ。実物をみても、この感覚は変わらなかった。ホントにボッティチェリはルネッサンス時代の画家っだったのかな?
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ウフィツィ美術館はルネッサンスの凝縮だ。
多数ある展示室には美術誌でしか見たことのないような
有名な絵が惜しげもなくゴロゴロと壁にかかっている。
レオナルド・ダ・ヴィンチの「受胎告知」、
ミケランジェロの「聖家族」、フラ・アンジェリコの「聖母の戴冠」、
フリッポ・リッピの「聖母子」、ラッファエッロの「ヒワの聖母」などなど。
かつて日本で「モナリザ」、たった1枚の絵に数十万人が
むらがったことを思うと、笑っちゃうって感じだ。
いったいこの美術館所蔵の絵画や彫刻の総額は
いかほどになるのか?・・・・。なんて
不埒なことを考えながら、見て廻った。
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■シニョーリヤ広場■
ウフィツィ美術館のすぐ前がシニョーリア広場だ。ここは、フィレンツェの政治の中心地だったところで石畳の広場は観光客や市民で賑わっている。中央にはコジモ一世の騎馬像が凛々しくたっていた。かつてサヴァローナの焚書もここで行われたのだが、1497年、彼自身の火刑もここで行われたのは皮肉だ。ヴェッキオ宮殿もこの広場にそって建てられている。
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■ヴェッキオ宮殿■
ヴェッキオ宮殿は尖塔を持った直線的な建物だ。500年以上も前の建物だが、現在も市庁舎として使われている。蛇足だが、日本で500年以上の建物を市役所などどして利用しているところがあるだろうか? 北海道庁もも道民がビックリするような豪華で近代的な建物だ。・・・が歴史などなにも感じさせない。本題の戻ろう。ヴェッキオ宮殿左側には「海神の噴水」があり、正面には巨大なミケランジェロの「ダビデ」彫像(レプリカ)が配置されている。とにかく、どっちを向いてもルネッサンス時代を彷彿とさせる風情だった。これがホントの文化というものだぞ!
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■ドゥオモ広場■
シニョーリア広場が政治の中心地とすれば、ドゥオモ広場は宗教の中心地だった。名のとおり、ここには巨大なドゥオモが聳える。正式な名前は、サンタ・マリア・デル・フィオーレ(花の聖母)と呼ばれている。巨大なドームはブルネレスキの設計だ。内部は、およそ教会とは思われないほど美術品であふれている。ウッチエロとカスターニョの傭兵隊を描いたフレスコ画は特に有名だ。とにかく、上をむいて見るものが多いので首がいたくなった。宗教の力は、呆れるほどエネルギッシュだ。どこから、こんなとてつもないものを造るエネルギーがでてくるのだろうか?
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 ■洗礼堂■
ドゥオモ広場の中に洗礼堂がある。11世紀の建物でフィレンツェで最も古い建物だという。なるほど、かなり古めかしい。東側のブロンズ扉はミケランジェロが「これこそ天国の門!」と叫んだことで、この名がついた。ギルベルティが27年をついやし完成させた。有名な門なので記念写真の観光客であふれていた。それにしても、たった1つの門に27年も熱中したギルベルティさんには脱帽だ。
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 ■ベッキオ橋■
午後は自由時間だ。さてどこへいこうか。実はオプショナルツアーで、ピサの斜塔見学を予定していたのだが、催行人員が集まらず中止! 希望者は私と義父の2名のみだったのだ。しかたなくガイドブックにあるフィレンツェの地図をたよりに、ウフィツィ美術館からブラブラ、ヴェッキオ橋へ行ってみた。アルノ川に架るこの橋はフィレンツェで最も古い橋だ。石畳の橋の両側には貴金属店を中心にさまざまな店が軒をならべている。橋の上の店なんて、珍しい。中世の名残だそうだ。やはり観光客が多いが、地元の人もけっこうショッピングに来ていた。
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■イタリアのお嬢さん■
フィレンツェというとメディチ家が有名だ。そこで次はメディチ家の礼拝堂を見にヴェッキオ橋をUターンし北側に歩きだした。途中で突然、若いお嬢さんが「ハ〜イ!」てな調子で私達に話しかけてきた。若いオジョーサンだぞ!! なんで俺達に??詐欺師かなにかでないかと、一瞬身構えた。ここは外国なのだ! 話してみると、いたってフツーの人らしく、「どこからきたの?」とか「フィレンツェの街はどう?」とか・・・・。けっきょく一般の市民だったのだが、お互い下手な英語(イタリア人は英語が下手だった)での会話は楽しかった。「恐れずコミュニケーションを試みる。」は私の海外旅行コンセプトの一つだが、きょうは「恐れずコミュニケーションを試みられた。」のだ。再度いっとくが、決してこちらがナンパしたわけではないぞ。むこうから「ハ〜イ!」っていってきたんだ。
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■メディチ家礼拝堂■
サン・ロレンツォ教会の裏手にメディチ家の礼拝堂がある。八角形の壮大な建造物だ。中には入らなかったが、ガイドブックによると、高価な大理石をふんだんに使用しながら、華美に陥ることなく、宗教的な落ち着きに満ち溢れているという。この礼拝堂には16世紀初頭、ミケランジェロが設計した新聖具室がある。内部にはメディチ家の廟墓があり、有名な「昼」、「夜」、「曙光」、「黄昏」の寓意像によって飾られているそうだ。今思えば、これは見ておくべきだった。いまでも悔やんでいる。
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きょう一日はルネッサンス三昧だった。
見ると聴くとは大違いというが、まさしくそのとおりだと思う。
フィレンツェのほんの一部分だけを見たにすぎないが、とても満足だ。
とにかく、なにもかもこの目で本物を見たのだ。
ルネッサンス芸術がとても身近に感じられるようになった。 |
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