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■バレンシア■
目が覚めると外は快晴。熟睡し昨日の疲れも大体とれた。ホテルからでると、ひんやりした空気が心地よい。しかし、気温は陽が高くなるにつれ、たちまち30〜40度に達する。湿度は低くカラリとしており、蒸し暑さがないのが特徴だ。バレンシアは地中海に面する港町で、バレンシア州の州都である。肥沃な大地に恵まれ果実や米などを産するスペインの一大穀倉地帯でもある。昨日食べたパエリアの米も、ここで採れたものに違いない。きょうの行程はバレンシア市内観光(カテドラル、ラ・ロンハ、中央市場)のあと、スペインの首都マドリッドに向かう。途中、クエンカの観光もあり内容の濃い一日になりそうだ。いつも、朝はいたって元気バリバリなのだが、一日の行程が終わる夕方はヘトヘトに・・・。さて、きょうは、どうなるか?
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 ■カテドラル■
8:50分、ホテルを出発。芝生が敷かれ庭園になっている旧トゥリア川の河川敷を窓外に見ながらバスはカテドラルに向かう。カテドラルってなんだ? じつは昔むかし、市を治めていたのは司教さまだった。その司教のことをカテドラといい、司教が治めている教会をカテドラルというのだ。ま、今風でいえば、市長にあたる人が司教さまで、市役所にあたるところが、カテドラルといったところかな。9:00分、カトデラル到着。14〜15世紀に造られた8角形の鐘楼、ミゲレテの塔をみながら徒歩で、入口に向かう。突然ガ〜ン・ガ〜ンと鐘が鳴り響き、チョットビックリ。帽子をとり、うやうやしく内部に入るとちょうどミサの最中だ。シー、静かに静かに! というわけで、みんな言葉を殺しての観光。美しいアーチ型の柱、薄暗さのなかに浮かぶステンドグラス。柔和な表情のマリアさまの像など厳粛な空間が続く。この建物は3世紀中ごろ建築され、その後いくどとなく改修され、さまざまな様式が混在している。有名な主サファードはバロック様式、パウラの門はロマネスク様式、使徒の門はゴシック様式といった具合だ。9:40分、カテドラルから出る。なにやら、鉄格子ごしに遺跡がみえた。ここは、バレンシアで一番古い遺跡で、ローマ時代をはじめ数々の時代がゴチャマゼになった遺跡だそうだ。次の観光スポット、ラ・ロンハまでは、徒歩で移動。途中マリア広場で写真タイム。さらに、狭い石畳の路地を進む。左右の古い石造りの家がなんともいい雰囲気だ。日本は木の文化、ヨーロッパは石の文化がよくわかる。
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■新通貨ユーロ■
ここでちょっと通貨の話を。海外旅行をしていると、いつも厄介な問題が通貨のことだ。それぞれの国にそれぞれの通貨があり、さらに為替相場は常に変動している。過去に行った国の例をあげれば、ドイツ(マルク)、スイス(フラン)、フランス(フラン)、イタリア(リラ)、ギリシア(ドラクマ)、エジプト(ポンド)、トルコ(リラ)、ハワイ(ドル)、ホンコン(ドル)etc。おまけに同じフランでも、フランスとスイスでは紙幣もレートもまったく違う。イタリアとトルコのリラやハワイとホンコンのドルも同様だ。ところがEUの通貨統合政策で、加盟国の通貨単位はユーロに統一された。今回のスペイン・ポルトガル旅行は同じユーロでOKだ。国境を越えても両替の必要はない。これは旅行者にとって大助かりだ。少し前まではスペインはペセタ、ポルトガルはエスクードという通貨単位だった。
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■ラ・ロンハ■
10:00分、ラ・ロンハに到着。15世紀に建造されたゴシック様式の建物だ。絹のほか、さまざまな商品の交易取引所として19世紀まで実際に使用されていたという。正面入口から内部に入ると、商取引が行われていた大広間がある。部屋の柱がユニークで、絹糸を縒ったような螺旋状のデザインを施した柱なのだ。何本もの柱が高いアーチ状の天井をしっかり支えている。これからもわかるように、取引の多くは、やはり絹だったようだ。この建物は、1996年、ユネスコの世界遺産に登録されている。大広間を抜けると、中庭にでた。周りが石壁に囲まれ、実をつけたオレンジの木が茂っていた。外気温はかなり高くなってきていたが、ここは別天地。木陰に入ると、さわやかな風が頬をなで、いたって涼しい。トイレもあり、ツアー仲間の人たちは、居心地のいいこの場所で小休止だ。10分位の時間だったが、ラ・ロンハを出て中央市場に向かう。また、暑い外に出で歩くのかと正直うんざりしたが、なんと市場は目と鼻の先だった。ラッキー!!
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 ■中央市場■
10:10分、中央市場。えっ?、どこに市場なんてあるの?ラ・ロンハを右に曲がると突き当たりに、どでかい建物がデーンとあるが、市場なんてどこにも見当たらない。実はこれが中央市場だという。ホントかよ? 半信半疑、中に入ってビックリ。ホントだ。広大な内部では、野菜、果物、肉、魚、香辛料、パン、菓子、薬、化粧品、鍋釜、台所用品、雑貨など、ありとあらゆるものが売られている。BAR(バル)もあり、買物中の奥さん連中が、サンドイッチをほおばり、コーヒーを飲みながら亭主の悪口(多分)なんかに、花を咲かせている。市場は面積8,000u、ヨーロッパ最大級の建物で、1928年に建てられた比較的新しい建築物(鉄とガラスのドーム)なのだ。 くだもの大好きなカミさんが、目ざとく見つけたのがサクランボ(アメリカンチェリー)。なんと、1kg、2ユーロ(約260円)! 「札幌のスーパーなら、安くても980円だよ!!」とカミさんは興奮している。買った買った! バスに戻りさっそく食してみた。うま〜い! 10:40分、サクランボを頬張った客を乗せ、バスはクエンカに向け出発した。
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 ■クエンカ■
13:40分、クエンカに到着。まずパラドール(パラドール・デ・クエンカ)で昼食をとる。パラドールというのは、中世の古城や宮殿、修道院などを改装した国営ホテルのことで、スペイン全土に85箇所あるそうだ。駐車場からパラドールまで徒歩。これが大変だった。だらだらの上り坂が続く。気温は40度以上あり汗をかきかき、エッチラオッチラ歩く。15分ほどかけてやっと着いた。パンフレットに坂の上のパラドールとあったが、ホントだった。スペイン皇太子夫妻がお忍びできたこともあるという由緒?あるパラドールで昼食をとった。15:40分、バスで、クエンカの渓谷(キャニオン)を一望できる展望台に移動。ここから徒歩で世界遺産に登録された旧市街地区を散策しながら駐車場に戻るコースとなる。今度は下り道なので助かった。途中、"宙吊りの家"なるものを見た。最初、"宙吊りの家"というから、ロープかなんかで、家を鳥かごのように吊るしてあるのをイメージしていた。(←そんな家あるわけないだろ!!) 聞いてみると、写真のように、階下の部分からツッカエ棒をだし、階上の床面積を広くした構造の家のことだとわかった。階を重ねるほど床面積は広くなる計算だ。クエンカは渓谷の街なので家を建てる十分な土地がないため、このような構造の家ができたという。それにしても、なんでこれが"宙吊りの家"と呼ばれるのか、今でもわからない。さて、旧市街地を抜けると、ウエカル川にかかるサン・パブロ橋にでた。赤錆びて古く、ホントに渡って大丈夫なの?てな感じ。おまけに渓谷をまたぐ橋は、目が眩みそうなくらい高い。板張りの橋を歩きだすと、ところどころで、ギギーと音がして皆んな悲鳴をあげながら恐る恐る渡ったのだ。17:10分、バスはクエンカを離れ、一路マドリッドに向け出発した。
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 ■マドリッド到着■
19:25分、、バスはマドリッド市内へ入ってきた。クエンカから165km、2時間余りのドライブだった。左手にアトーチャ駅が見えてくる。3月11日、この駅を含む3ヶ所で同時爆破テロ事件が発生し、200人近い犠牲者をだした。亡くなられた方々のご冥福を祈りつつアトーチャ駅を通過した。19:30分、ライオンが引く戦車に乗った女神像があるシベーレス広場や、頂上にコロンブス像を頂いた塔があるコロン広場を車窓に見ながらマドリッド中心部へ。20:00分、今日の夕食場所である中華料理店
"CHINA KING" に到着した。今夜はお米のご飯が食べられるぞ。ゆっくり中華料理を楽しみ、宿泊ホテル・フロリダノルテ(FLORIDA
NORTE)に21:30分、無事到着した。結構暑い一日だったが、バレンシア、クエンカを十分堪能でき、大満足! でも、ちょっと疲れました。お・や・す・み・な・さ・い。
【本日の走行距離:385Km、累計走行距離:764Km】
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