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2004.7.8 木曜日(旅の10日目)
・・・成田空港〜新千歳空港


機中にて
(以下日本時間で記載。) エールフランス(AF1037便)は単調なエンジン音を響かせ順調に飛行している。機内食の夕食をとり、パリを飛び立ってから約6時間を経過した。日本とほぼ中間の位置だ。左の写真は、前席背もたれに取り付けられた機内GPSで、中央上部の白い十字が飛行機の位置、その後ろの赤い線は航跡を表している。まさしくシベリアのど真ん中を東に向け飛行中というわけだ。パリを飛び立ってからどういうわけか寝付けない。カミさんと義父は隣の席で気持ちよさそうに白河夜船だというのに・・・。しかたがないので、ビデオカメラで遊ぶことにした。といっても上空から下界を撮るか、機内を撮るかしかない。シベリアの大地は、大きく蛇行した川や、ところどころに点在する沼地や湖が見える。ごくまれに道路も見えたが、走る車や集落などはほとんど確認できず、寂しい風景だった。飽きもせずビデオカメラをまわし続け、暇をつぶした。途中、機内食(朝食)をとる。8:20分、飛行機は日本海上空に出た。カミさんは、セッセと化粧なおしにかかる。義父も荷物整理をしたり、トイレを済ませたり、軽い体操などして到着準備。あと1時間ほどで成田空港に到着するのだ。

成田空港到着
エンジンスロットルが絞られ、機は徐々に高度をさげる。「左手に富士山が見えます。」と機内放送があった。確認すると、雲の上に富士山頂がちょこんと小さく頭を出していた。9:20分、成田空港到着。予定到着時刻より1時間半の遅れだ。バッゲージカウンターへ直行し、コンベア上を移動している荷物を注視。あるかな?なにしろリスボンで預け、ポルト、パリと2回も乗り換えてきているのだ。あったあった。これで一安心。時間がない! 10:15分、バス乗り場へと急ぐ。バスは? おいおい、まだ来てないよ。それでなくても1時間半遅れてんだぜ・・・。羽田発(義父は函館行き:11:45、私とカミサンは千歳行き:12:00)の飛行機に間に合うんだろうね。ポルトとパリでの乗り継ぎハプニングがフラッシュバックし、またまた悪い予感がしてきた。バスは10分も遅れてやってきた。荷物をバスのトランクに放り込み、10:28分、ソレッってな調子で羽田空港に向け出発した。なんで、いつもいつもこうなるんだよ!!

羽田空港
バスは高速道路を、ガンガンとばす。添乗員さんから、「渋滞があれば予定の飛行機に間に合わないかもしれない。」と、最初から煙幕を張られる。幸い渋滞にはあわず、11:20分、羽田に到着した。それからが大変だ。搭乗券が配られ荷物を預けた。ところが、あれっ?義父がトランクを転がしながら戻ってきた。聞いたところ"11:45分・函館行きの荷物預かりは終了した"とのこと。機内持ち込みになる。可愛そうに80歳をゆうに超えた体に鞭打ながら、再びトランクをゴロゴロ転がし搭乗ゲートへ向かって行った。我々も義父が無事搭乗ゲートを通過したのを確認し、12:00発・千歳行きの搭乗ゲートに小走りで直行した。なんとか間に合ったものの、乗り換え空港(ポルト、パリ、成田、羽田)すべてで走った。とにかく走った。こんな旅行は初めてだ。我々を乗せた千歳行き日航機(JL1021便)は10分遅れて、12:10分、羽田を発った。
千歳空港
13:40分、千歳到着。やっとこれからのんびり行動できる。もう走らなくてもいい。荷物を受け取り、とりあえず昼食を摂ることにした。なに食べる? もちろん”そば!” 空港内に"八雲のそば"屋さんがあったので暖簾をくぐった。カミさん、五目そば(温)、私、とろろそば(冷)。日本へ帰った実感がようやく沸いてきた。

えぴろーぐ

スペインといえば闘牛やフラメンコ、ポルトガルといえば鉄砲伝来の国ぐらいしかイメージできなかったが、今回の旅行で複雑な歴史や不思議な文化など、いろいろなことを知ることができた。なかでもイベリア半島の歴史・文化を理解するためには、レコンキスタ(キリスト教徒による国土回復運動)の知識が必要不可欠であることを知ったのは収穫だった。もちろん遠くローマ時代の影響なども興味がつきないが、現在この国で見られるキリスト教とイスラム教が混交した文化は、まさにレコンキスタの歴史が造りだしたもので、特に興味深い。かつてのモスクのなかにキリストの祭壇がある。あるいはカテドラルにミナレットがたっている。まったく不思議な光景だった。大航海時代の歴史も見逃せない。スペインにおいてはコロンブス、ポルトガルにおいてはエンリコ航海王子、バスコ・ダ・ガマなどのモニュメントがいたるところに現れる。人々が誇りにしている証拠だ。ユーラシア大陸最西端のロカ岬を訪れたのも思い出深いものとなった。また、偉大な芸術家たちの作品を数多く鑑賞できたのも、収穫だった。エル・グレコ、ゴヤ、ベラスケス、ダリ、ミロ、ピカソ、ガウディ、ファン・グリス、タピエスなどだ。日本において、どうしてこのような天才的大芸術家が生まれないのだろうと不思議にもなった。ドン・キ・ホーテのふるさと、ラ・マンチャ地方も印象的だった。ここを訪れたときメルヘンチックで、なぜか懐かしく、心を癒されるような感慨にふけることができたのだ。作家セルバンテスに感謝しなければならない。マドリッドのレストランで手に入れたTUNAのCDも実にいい。軽快なリズムのミロンガを口ずさめば、心はいつもセニョール、セニョリータの気分になれる。みやげ店などでの買物も楽しかった。リヤドロや素朴な民族衣装の人形類、カサバ・トリョ、サグラダ・ファミリアなどミニチュアの置物、ニワトリのマスコットなどなど・・・。心配していたテロや、スリ、置き引き、強奪の類などもなかった。わずか10日間の短い旅だったが、すばらしい思い出を数多くつくることができたと思う。いつの日か機会があればぜひ再訪したい。


私達を暖かく歓迎してくださった、スペイン・ポルトガルのみなさん、ありがとう


       
       


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