2004/9
       

★〜BOOK〜★

ミサコ、三十八歳 / 群 ようこ
空中ブランコ / 奥田英朗
秋の花火 / 篠田節子
なぎさの媚薬 / 重松清
モザイク / 田口ランディ
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上・下) / J.K.ローリング

★〜MOVIE〜★
スイング・ガールズ

9/2 ミサコ、三十八歳 群ようこ
ミサコ、38歳、独身、文芸誌の副編集長。私の幸せはどこにあるのだろう――。 働く女性の真実と切実さを、鋭くかつ暖かい眼差しで描く書き下ろし長篇。
ミサコは最近、心身とも少々疲れ気味。作家とのつきあい、原稿読み、資料集め、部下の面倒などなど、仕事中心の毎日。それに加え、一人暮らしの父親の心配に妹の結婚問題……彼女の心のよりどころは、愛猫のあーちゃんだけ。  女・38歳微妙な年頃なのだ!!


38歳。
まだまだ先のことだと思っていたけど、数年後には…(´・ω・`)
たしかに年を負うごとに疲れが滲みでてくるとゆーか…同感するところも多かった。
ほんと使いものにならない若者(バカ者)達は多いし、腹のたつことも多い。そこを上手く調整していくことが大人なんだろうなとは思うが…なかなか難しいよね。

9/6 空中ブランコ 奥田英朗
人間不信のサーカス団員、尖端恐怖症のやくざ、ノーコン病のプロ野球選手。困り果てた末に病院を訪ねてみれば…。ここはどこ?なんでこうなるの?怪作『イン・ザ・プール』から二年。トンデモ精神科医・伊良部が再び暴れ出す。

いやはや、もう伊良部先生サイコーです。
といっても、主治医だったり、友達だったりしたくはないけど(爆)
遠くで、やらかしていることを見てるだけでいいやw

やっちゃいけないと思ってることって、いけない、いけないと思うほどやりたくなることってありますよね。ヅラ…たしかにそぉっと捲ってみたかった。会社のヅラ疑惑のオジサンの生え際もつつつ〜となぞってみたい(爆)

ブックレビューで書いてありましたが、映像化されるとすれば石ちゃんこと石塚英彦さん…うん、愛嬌たっぷりの石ちゃん伊良部先生、見たいです(笑)
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9/8 秋の花火 篠田節子
弦楽六重奏の練習中。チェロとセカンドヴァイオリンの男女の秘めた想いが、調べに乗って溢れ出てしまう…。人生の盛夏を過ぎた頃の切ない恋情を、死を目前に才能と業を背負い続ける老音楽家の姿と絡めた「秋の花火」。芸術のため魔と共に棲み続ける美しきピアニストを描く「ソリスト」、「戦争の鴨たち」では戦争ジャーナリズムの裏側を、「観覧車」「灯油の尽きるとき」は閉塞した日常に訪れる転機を描く。演奏者の全てが曝け出される音楽の美しさ、怖さ。生と死をみつめる眼。
【目次】
観覧車/ソリスト/灯油の尽きるとき/戦争の鴨たち/秋の花火


最近新刊がなかなか出なかった篠田さんの待望の作品集です。
やっぱりこの人の書く作品には独特の世界がありますよね。男女の心の襞の裏まで描かれていて、自分だったら…と置き換えて読んでみたりします。
「秋の花火」のチェロとセカンドヴァイオリンのハーモニーが聞こえてきそうな感じです。せつない想いが溢れているんだろうな。
あの2人は、「あと一歩」を踏み出してしまうんだろうか…。
心の中で燃え上がるだけだからこそせつないし、キレイなまま、ずっと胸の奥で消えない花火が咲きつづけるのかも。

9/10 なぎさの媚薬 重松清
渋谷の街に現われる娼婦・なぎさ。彼女との情事の後、男たちはみな、青春時代に戻り憧れの女性とセックスをする夢を見るという。

『青春官能小説』の副題にふさわしい(?)作品。
初恋の人のその後って気になったりしますよね。
過去を振り返り、「もしあの時こうだったら(あぁだったら)…」と後悔している事をもう一度やり直すことが出来たなら…?
夜の渋谷にたたずむ娼婦・なぎさによって夢をみせられるちょっと孤独な男たち。
もしかしたら『現在』が変わっているかもしれないけれど、それでも後悔しないですむのならもう一度やり直してみたいな、と私も思ってしまうかも。
でも、現実的には現状に満足してますけどねσ(^^;)
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9/16 モザイク 田口ランディ
「移送屋」の仕事を始めて三年になるミミは、ある時十四歳の少年の移送を引き受ける。しかし、少年は精神病院への移送中「渋谷の底が抜ける」という謎の言葉を残して逃げてしまった。手がかりを求めて渋谷の駅前を歩くミミは「救世主救済委員会」の存在を知り、アクセスを試みるが…。知覚と妄想の狭間に潜む鮮烈な世界を描く、傑作長篇小説。

アンテナ、コンセントに引き続く、「電波系」3作目。
自分自身かなり携帯電話に依存している現在、妙に身に迫る作品でした。
携帯の電磁波による人体への影響はもうずっと言われ続けているけど、それを真面目に受け取っている人は少ないと思う。
実際かなりの影響を及ぼされていると思うけれども、目には見えないから。
「渋谷の底が抜ける」…目には見えない恐怖感をどこまで想像できるのか、受け止められるのか。
分かっていても止められない、一種の病気だな、これも。

9/22 ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団(上・下) J.K.ローリング
復活したヴォルデモートとの戦いはいつ始まるのか?ハリーにはなんの知らせも来ない。そして突然ハリーは吸魂鬼に襲われる。「不死鳥の騎士団」に助けだされたハリーは、「騎士団」が何か重大な秘密を守っていることを知る。新学期が始まり、恐ろしい新任教授アンブリッジと黒い扉の夢に悩まされ続けるハリーに、チョウ・チャンが微笑みかける…。

第4作目から2年ぶりで刊行された第5作目の本作では、ちょっとハリーが鼻についてきてしまった。
まぁ、今までヴォルデモートと対決した自信と、成長期特有の欺瞞もあるんだろうけど。「大切な人」がいなくなる哀しみは耐え難い苦しみと共にハリーに何を残していくんだろう。
1〜3作目まではワクワクドキドキしていた作品だけど、だんだん内容もヘビーになってきて、子供向けではなくなってきたかな。
どんどん複雑になっていく人間関係や、心の動き等々面白さは深みを増していってるけれど。
とにかく最終作品まで早く一気読みしたいよ。次はいつ刊行されるんだろうか?(゚ー゚;A
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9/19 スイング・ガールズ 矢口史靖 J-MAX

「ウォーターボーイズ」の矢口史靖監督の最新作。東北の片田舎を舞台に、ビッグバンドジャズに魅了された女子高生たちの奮闘を描く、笑いと感動の青春物語。
東北の田舎町。高校野球予選の応援に行くブラスバンド部のお弁当運びを口実に、補習を逃れた友子ら13人の生徒たち。だが、部員たちが集団食中毒で入院してしまい、友子たちが代役を務めることに!

可愛い顔に東北弁…このギャップがなんとも…(笑)
「ウォーター・ボーイズ」同様にトコロドコロがツボに入ってしまい、笑い声を堪えるのが辛かったですw
ラストシーンの演奏シーンがすごく良くて、ダンナと「これってゼッタイ吹替えだよね」と話していたんだけど、後から4ヶ月間猛特訓しての吹替え一切無しだというのを聞いてビックリ!
見終わった後自分でもなにか楽器をしたくなる、そんな楽しい作品でした。