ぶらり日光6

 戦 場 ヶ 原



  遠 州 屋 薬 局
 

     平 野 正

 平成15年6月29日
            戦場ヶ原の鹿
梅雨の晴れ間の好天だった。
そろそろ戦場ヶ原も花盛りだろうと出かけてみた。
相変わらず若葉が美しい。
バスで湯滝まで行って木道を龍頭の滝に戻ろうと計画した。
湯川に沿って林の中を歩くのは気持ちが良い。
去年ショウキランを見たところにショウキランはあった。
ショウキランの名は下の写真の様に開いた花が帽子を被った鍾馗様に似ているからだ。

湯川に流れ込む小川の橋のたもとと思っていたが橋を三つ越え四つ目の橋だった。
              湯川            戦場ヶ原の男体山
             くろいちご             しょうきらん
             まむしくさ            カエデのたね
泉門池(いずみやどいけ)に着き、ここはベンチも沢山あり昼食にする。
おにぎりを頬張りながらなんとなく後ろを見ると直近で鹿が笹の新芽だけを食べている。
西の湖でも小田代が原でも厳重な鹿除けのネットが張ってある。増えすぎた鹿から植物を守るのが
大変な事らしい。
グレゴリー・ペックが亡くなった。小学校低学年の時見たグレゴリー主演の子鹿物語は殆ど覚えていな
いが鬱蒼とした林だけは覚えている。戦場ヶ原の様な所が舞台だったのだろう。
             泉門池            湯川の鴨のつがい
湯川では勝手気侭の雌鴨を着かず離れず雄鴨が追っている。雄鴨のペースで行動すればよいのに。
愈々木道を渡る草原に出る。
大草原とどっしりした四方の山々、空気、青空全てに感激する。
木道脇の植物に目が移る。
          いぶきとらのお             わたすげ
            うまのあしがた                  うつぼくさ   
           はくさんふうろ           やまじのたつなみそう
             かんぼく           cf.がくうつぎ(高尾山)
カンボクが沢山ある。
ガクアジサイ、ガクウツギとカンボクは良く似た花だけど鑑別はどうするのだろう。
早速妻が図鑑を調べて少々だが区別のついた所を書くと以下の様になる。
ガクウツギとガクアジサイは花びらが完全に離れているがカンボクは一枚の花びらである。
カンボクの葉は三つに切れ込んでいる(アサガオの葉の様)がガクウツギとガクアジサイは丸葉である。
              あやめ             みぞほうずき
             やまぼうし             なつつばき 
             みやまいぼた            にっこうなつぐみ
              まゆみ              ばいかうつぎ
       ばいけいそうノ蕾         龍頭ノ滝と中禅寺湖
バイケイソウの白い花ももう直だ。
先週は長男の嫁さんの両親がマラソンを趣味としている御主人のマラソン大会参加350回記念
として夫婦で奥日光マラソンに参加したと聞いた。はるばる金沢からである。
三本松から千手が浜に至るコースを走ったという。さぞ青葉と花の周囲を堪能したことだろう。
私たちは亀の歩みだが今日は下りだったので余裕を持って龍頭滝上に着き上の絶景を楽しんだ。

ぎんりょうそう
ズミの花                                                      


 

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