初 め て の 尾 瀬 遠 州 屋 薬 局 平 野 正 平成15年8月17日 夜行日帰りで念願の尾瀬へ行った。 バスで一眠りをし眼を醒ますと四時で空には明るい半月があった。 雲に覆われても半月の輪郭は消えないくらい雲は薄かった。 曇天と雨を繰り返し予報も週明けにならないと晴れ間が出ないというが月夜なら半日は天気はもつだろうと希望が持てた。 朝5時半に沼山峠に着き身支度を整え歩き出した。 すぐにゴゼンタチバナの実、ハリブキの実タケシマランの赤い実が現れ始め珍しい植物に沢山会えるのではと期待が膨らんだ。 |
沼山峠より尾瀬沼 |
ゴゼンタチバナの実 | はりぶき |
こけもも | シラタマノキ |
おおばたけしまらん | おおばたけしまらん |
大江湿原 |
大江湿原に出ると立派な木道の両側に広大な湿原が広がる。 コバギボウシ、われもこう、マルバタケブキ、つりがねにんじん、サワギキョウ、ヤナギラン がそれ ぞれ群生をなし紫、黄色、ピンクの固まりを作っている。 特にサワキキョウは多く上の写真の中央の青紫色もそれである。 ビジターセンター付近にはコオニユリの群落があり豊富に同種の植物があるのも良い。 尾瀬沼にでて沼を2/3周し沼尻(ぬしり)を通り三平下を目指す。 きんこうか がたくさんある。モウセンゴケも珍しい姿を見せてくれた。 イワショウブ、ちんぐるまの種と初めて見るものが多い 沼尻で少々休憩し出発が8時40分で雨は午前中はもつだろうと期待していたが沼尻を出発しよう としたらポツリと来た。インターネットでも午後3時までは降雨率は0%であるので直ぐ止むだろうと 気にもかけなかった。 驟雨はいきなり本降りになった。 こうなったら先を急いで目的地の三平下へ向かう。 とにかく雨宿りをしたかった。 8月の中旬ながら汗はかくが一休みしてビールをなんて毫も思わない。着いた山小屋では豚汁と カレーうどんを取り胃腸を暖めながら持参の冷えた握り飯を摂った。 異常気象で低温のため歩き易いが雨は余分だ。 |
みずぎく | もうせんごけ |
いわしょうぶ | こばぎぼうし |
こおにゆり | ごまな |
きんこうか | きんこうか |
さわぎきょう | さわぎきょう |
つりがねにんじん | やなぎらん |
ちんぐるまの種 | やなぎらん |
尾瀬沼 |
篠突く雨になってきたが兎に角最終目的地を目指そうと10時30分に三平下を出発した。 緩やかな登りを行くと湿地とは違った珍しい植物が現れ始めた。 やまあじさい、ソバナ、あおすずらん、トンボソウ、えぞりんどう等焦点を合わすのを程々に 写しながら歩いた。 比較的なだらかな道だったのが幸いだった。 一の瀬に山小屋がありベンチで一休みと思ったがベンチは雨で濡れている。 5人ぐらいの中年女性が出発するところだったが予想に反して三平峠を登って行った。 こんな時間からと、辺りの暗さに錯覚したのだが・・・。 未だ昼前なのに早くから歩いている感覚では午後4時頃の感じである。 自動車も通れる広い道(尾瀬に3代に渡り住んでいる平野長蔵氏の孫の長靖氏が 時の環境大臣大石氏を動かし尾瀬縦貫道の建設を中止した道の名残りだそうだ。) を下り大清水に着き着替えをした時にはホッとした。 下着にシャツでは寒く、上にセーターで丁度良い気温であった。 予想以上の湿原と豊富な花々を見て心も豊かになり、歩き終えてみれば雨も一興だった。 大清水の休憩所の模型で尾瀬の威容を見たら数多くのコースがあり折に触れ来る事を心掛け なくてはと思った。 寝苦しい小型バスに乗っても通わなくてはと考えた。 それ程魅力のある所だ。 |
そばな | やまあじさい |
われもこう | あおすずらん |
のりうつぎ | ねじばな |
とんぼそう | えぞりんどう |
つりばなの実 | さらしなしょうま |
ほつつじ | やまははこ |