あ　か　や　し　お４



　　　　　遠　州　屋　薬　局


　　　　　　平　野　　正



　　　　　平成１６年４月１８日
　　　　　　　　　　あかやしおつつじ
春の三行事も最後のアカヤシオの花見に成ってしまった。
我が家では小石川植物園の桜、箱根湯坂道の山桜そして日光鳴虫山のアカヤシオ
を春の楽しみにしている。
湯坂道を登ることによりもう一段きつい次週の鳴虫山も何とか成るだろうとの目安に
する。

東武鉄道沿いのハナミズキ、菜の花、田植えに備え水を張った田を見てアカヤシオは
咲いていると確信した。

もう一つの目安である日光駅から登山口の道筋の桜は満開をやや過ぎたくらいでこれ
だとアカヤシオは咲き初めだろうと想う。

今年は小石川も湯坂道も七分という所だったが花の美しさはこの数年で一番だった。
ここ鳴虫山も少し早そうだが期待は大きい。
私達は年々衰えを感じ最近はストックに助けられてのハイキングだが楽々神主山を越えた。
杖は力になる。
やはり一週早かったようで花は少ないが若い花はみずみずしく期待に沿ってくれる。
先週に続きここでもウグイスが歓迎してくれる。そのうえ青空で申し分ない。
途中日当たりの良い、道を外れた谷への斜面にカタクリがちらほらある。
やや急な斜面に腹ばいになりカタクリも写した。
地べたの花と葉を入れるのは難しい。
杖のおかげで去年より楽に歩け途中アカヤシオが未だ無い所は素通りで予定より早く頂上真下の
急勾配に着く。
１１００ｍの山だが頂上付近が花は一番多い。
麓に比べれば気温は低いはずなのに開花が早いのは日照によるのだろう？
明るい光と日の光に輝いたアカヤシオを今年も拝めた。
暖かい気候、青空、花と鳥の声があると気持ちもゆったり幸せを感ずる。
まさに七合の世界である。
注　東西南北天地を六合といい、七合はその俗界を離れた仙人の世界の事。

















　　　　　女峰山

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