金時山から富士山を望むのは案外むずかしい。 冬ばれのこの時期ならば・・と先週も金時山を訪れたが、雲に隠れてしまっていた。東海道線からは良く見えたのに・・・・・。 先週、登り始めが11時過ぎだった事は反省しなければならない。午後からは雲が出やすくなるからだ。
湯本から乙女峠まで行くバスは8時40分と9時10分に発車する。出来ればそれを利用して乙女峠バス停まで行きたいと思い、東京駅に6時20分に着いた。 まだ日の出前で暗闇の中。 今日は乙女峠バス停から登り、12時には金時山から下山にかかろうという計画である。女房が先週もそうだったが、筋肉痛で足が痛いと言いながらも付いて来るというので、時間はたっぷり取ってある。
初めて金時山に来たのは14年前の8月中旬だ。 次女が小学校一年生で新幹線に乗せてやろうとコダマの座席指定を取った。発車時はその車両には私達家族4人だけ(長女は部活で来られなかった)しか乗っていなかったので、ちょっともったいないような気がしたが、横浜から高校野球で勝ち進んでいたY商の応援団が乗り込み、三分の二程埋まったので、すこし落ち着いた気分になった。 その時は仙石から登ったのだが、初めからガスで何も見えなかった。乙女口に下山し、車道を仙石に戻る途中、ドライブインでアイスクリームを食べながら、テレビで高校野球の経過を覗いた。
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帝京が芝草(現ファイターズ)で勝ち進み、常総は島田(現スワローズ)で残っており、朝、新幹線で乗り合わせた横浜商業は三浦投手だったことは憶えているが、優勝チームがどこなのか、またピッチャーは誰だったかは記憶に無い。 芝草、島田ともに中継ぎとして14年もプロの一軍で活躍しているのは己を知り役割に励んでいることで見上げたものだ。 |
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その後、先週まで計五回登ったが、時期はいつも春から夏のせいか、霞みとガスで一回も富士山は見えなかったが、先週は気候は冬、そして天気予報も晴天でおおいに勝算があったのだが、前述のように頂上付近は雲のなかだったのだ。
今回も多摩川を越える頃には大きな富士山が出現する。 8時20分に湯本に着いたので、一日二本の乙女峠行きのバスにも乗れるはずである。 悠々とバスを待っていたら、なんと、今日からそのバスは無くなりました、箱根登山鉄道の人に言われ、びっくり、がっくり!! やむなく仙石までバスでいき、そこから歩いて乙女口へと、先週と同じコースを登る事になってしまった。 でも、9時半前から歩きだしたので、富士山を仰げると確信を持ちながら登った。
四時半に起床し五時には家を出たので寝不足で体が重いく、調子がでない。 その上最近はデジカメ狂いで、見るもの見るものにシャッターを切りたくなっているので、あとから登ってくる組に抜かれてしまう。 (今日は女房もFUJIのデジカメを持ってきてパチパチやっている 写真集○印)
一週間前に歩いた道だがあまり覚えていなかったが、もう直ぐ乙女峠だろうというのは解った。 そして鞍部に出ると白く冠雪した見事な富士山がついに現れた!! ついに目的を達し大感激である。
今年中になんとしても富士を見ておきたいという願いが達成し、目の当たりにうわさの乙女峠からの冬の富士山を見た感動は言いようがない。
空気が澄んでおり、色合いが殊更綺麗である。 女房も足が痛いとも言わず付いてくる。まずはめでたし、めでたし。
先週に比べると登りはじめは二時間程早いので、ぬかっていない道には彼方此方におおきな霜柱がある。これもデジカメに納めながらまだ硬い道をゆっくり登った。
先日マユミが綺麗だった長尾山には十一時についた。其処の表示には乙女峠まで十分とあるが三倍はかかった気がする。
「光学10倍、デジタル2.5倍」のカメラの機能を確かめるべく、湖尻に発着する遊覧船を撮った。
富士山の乱気流に巻き込まれないようにか、青空高く航跡をのこしている旅客機も機影は見えないが飛行機雲を目当てにシャッターを切った。しかし、カメラはしっかりと機体を捕捉してくれた!!(光学10倍、デジタル2.5の威力がこれほどとは思っていなかった!!)
我ながら、どちらも傑作で(?)大満足。↓
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長尾山から観光船. |
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← X25の威力!.................. ジャンボをキャッチ!
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道々富士山や眼下に見えるカヤトが登山道の所だけ除かれた明神ケ岳への道を撮りながら、金時山に到着は予定通り十二時まえだった。 ここでも大きく輝いた富士山。 僅かに雲が出てきたが、まずは作戦成功だ。
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富士奥の北岳 |
更に富士山の奥に山の通人(つうな人)が「甲斐駒ケ岳」、また別の通人が「北岳」と言っている白い山塊が右の裾野の中くらいに光って見える。どちらも南アルプスの高山である。これも25倍の倍率で撮ったが手ぶれもせず良く写っている。カメラの写りもワクワクさせてくれる。
歩いていても冷気に体がしゃんとする感じで、大変に気持ちも良い。 しかし午後の下りに懸かると道も霜解けのグジャグジャとなって閉口した。
金時の宿り岩.
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金時神社 |
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途中金時神社へ初めての道を取ったが、こちらは木陰と岩で道はヌカルンデいないので歩きやすかった。金時神社のすぐ上には「金時の宿り岩」と命名された、半分にわれた大きな岩がある。スケールの大きな金太郎が生れ落ちるにふさわしい名前だ。
乙女峠と金時山、そして途中でも富士山に念願通りの美しさを味わい、いまや病のようになった、(と近所から言われる)デジカメで記録を残し、今年の幕にふさわしいハイキングができた。 まさに満願成就!!
今年は度々美しい富士山と出会え、カメラにも収めることができ、記憶にも、また記録にも残る一年となった。
新しい年も休日はハイキングを楽しみ、かつ、よい写真を残したい。 |