火星と満月




遠州屋薬局



平野 正
t-hirano@gray.plala.or.jp


平成15年9月9日
今日は重陽の節句だ。漢方の恩師藤本先生の誕生日だ。
頼りにしていた先生が星になられて3年になる。
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宇宙は想像を喚起してくれる。
最近は滅多に夜空など見ないのに今日は2回に渡って歴史的に接近した火星と満月様
の月に魅せられ気持ちの洗濯をさせて貰った。
 
夜空を小さい頃は良く見上げ想像をたくましくしたものだ。
火星には生物が存在しタコのような火星人も居ると空想されていた。

小学生の時見た宇宙大戦争も思い出す。
深海魚の提灯アンコウの様な宇宙船で地球に来襲した無敵の火星人が思わぬ地球上の
ウィルスにやられ宇宙に帰っていく話だった。

今日は太陽、地球、月そして火星が一直線上に並ぶのだそうだ。
火の色は赤で火星も赤と言われているが赤く写った写真もある。露出とシャッター速度によ
り火星の赤い色が出たり出なかったりするのが解った。

2丁目の建設現場のクレーン先端の赤いランプの上の月を見上げた。もう2年もすると高層
ビルの為空も狭くなる。悲しい事だ。
赤い火星

  午後11時30分過ぎ雲に月が反射している。

     火星がこんな巨大に写るとは!
月のウサギが見えると火星がはっきりしない。火星がはっきりすると月がのっぺらぼうに
なってしまう。
シャッター速度が難しい。

夢多かった少年時代に比べ食うことと時間に追われるばかりになってしまった。

悠久の時間の存在する仏教観を持って今を充実したい。
「空」も「身心脱落」も「題目」も「念仏」も皆同じ事なのかもしれない。

       以上3枚は午後8時20分頃

         午後11時30分過ぎ

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