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 Wordの入力にtry-(1)

 

やはり実際にやってみなくては、と早速体験版を入手し、いくつかのソフトを動かしてみました。このページはその体験記です。使用したソフトはスクリーンリーダーの「Pc-Talker XP 2.05(最新バージョンは3のようです。)」です。当ソフトの詳細な仕様はメーカーのサイトから確認できます。

スクリーンリーダーはパソコンの画面上のテキストを読み上げたり、入力した時のテキストを読み上げるソフトウェアの総称です。スクリーンリーダーは辞書などを参照しながらテキストを解析し、それを音声に変換するもので、WordやExcelなどのアプリケーションとペアで使います。

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では早速Pc-talkerを使ってみます。

Pc-talkerをインストールすると、自動的にメニューバー(読み上げではトップメニュー)に「読み」が追加されます。これは読み上げ専用のメニューで、Office のWordやExcelに適用されます。IE8に対しては設定されないようです。

また音声は男性・女性の選択、読み上げる速さ、あるいは音の高さなど細かい設定が可能です。好みに応じて調整します。

読みメニュー

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付箋-Wordの起動

まず入力の基本となるWordから始めます。最初にWordを立ち上げなければなりません。それは次のような手順(例)で行います。既にPc-talkerは起動済みで、スピーカーをONにします。

順番
マウスを使わない操作
読み上げの内容
1
Windowsキー スタート→メニューの選択
2
[↓]キーで「すべてのプログラム」に移動 すべてのプログラム・ピー→メニュー
3
[→]キーですべてのプログラム一覧を表示 一覧の冒頭のプログラム名
4
[↓]キーで「Microsoft Offce」フォルダに移動 Microsoft Offce→メニュー
5
[→] キーでプログラム一覧を表示 一覧の冒頭のプログラム名
6
[↓]キーで「MicroSoft Office Word2003」に移動 MicroSoft Office Word2003
7
Enter MicroSoft Office Word2003アクティブ

サブメニューがある時は最後に[メニュー]と読み上げられます。この時、[→]でサブメニューを開くことができます。また[↓]キーで移動中はすべてのメニューが読み上げられます。該当する(選択した)ところで[Enter]によりプログラムを起動することができます。

手間はかかりますが、このような手順でマウスを使うことなく音声を頼りにWord2003を起動することができます。さらに慣れてくると、「ショートカットキー」という手があります。ただこの場合、画面全体の構成が把握できなくなるという問題が指摘されています。視覚障害者であっても画面に向かって操作している訳ですから、画面の全体像は頭に入れておくべきなのでしょう。

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付箋-文字の入力

白紙の文書ファイルが開き、[文書1 アクティブ]と読み上げられ、これで入力できる状態になりました。この入力作業は視覚障害者にとってかなりの負担を伴う作業です。

これには我々はすぐ「音声入力」を思い浮かべますが、実際はほとんど使われていないようです。入力後の加筆訂正などは、結局キーボードから行うことになるからです。

他に有力な入力方法として「点字入力方式」があります。これは点字タイプライターがパソコンに変身したようなもので、キーボード上の特定の6 つのキー(fdsjkl)を点字の1 の点〜6 の点に割り当てることで一マス6点で一文字を表し、それを日本語に変換するものです。このシステムは市販のスクリーンリーダーのほとんどが備えており、pc-talkerでは「KTOS」がこれに当たります。この仕組みは下図に見るとおりです。

点字入力の仕組み

点字に慣れている人はこの方式が入力がスムースで、そのスピードも早いそうです。確かにそうですね、わづか6つのキー(+アルファ)で操作できるのですから。

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そして最も一般的な方法として「キーボード入力」があります。視覚障害者はキーボードのキーを認識することはできませんから晴眼者と同様、キーボードを見ないで入力するブラインドタッチ(タッチタイピングともいいます。)で行います。ホームポジションを基本に、時間をかけて練習を重ねることで、ブラインドタッチによるキーボード操作をマスターすることができます。これには「耳」による練習用のソフトも用意されています。

ホームポジションは次図のように練習することで、キーを見なくても全てのキーを入力できるようになります。

ホームポジションの図

このように見ていきますと、視覚障害者であっても読み(=聞き)取ることはもちろんのこと、入力操作に対してもなんらの支障がないことが分かります。

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付箋-Wordの入力

まず最初に白紙の状態で「名前を付けて保存」します。

順番
マウスを使わない操作
読み上げられる内容
1
[ALT]キー ファイル→トップメニュー
2
[↓]キーで「名前を付けて保存」に移動 名前を付けて保存→ウィンドウズ
3
[Enter]キー 文書1.doc
4
ファイル名を入力 ファイル名(変換キーを押した時に読み上げ)
5

[TAB] キーで「保存」に移動

保存(S)→確認
6
[Enter]キー 音声なし。

[ALT]キーでトップメニューの左端が選択状態(カーソルを乗せた状態)になります。左端の[ファイル]以外のメニューを選択する場合は矢印キーで左右に移動します。

また、表中の[TAB]キーは入力項目、リンクあるいは保存などの確定ボタンの移動に使います。そこで最後の「保存」あるいは「キャンセル」ボタンに移動した時、読み上げた最後に[〜の確認]と読み上げられ、最終的な操作の確定を促します。

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ここまでは私が目を閉じた状態で操作しても、特に問題となるところはないように思えます。おそらく難かしい操作がなかったためでしょう。次回(ウェブアクセシビリティ-4)では練習用テキストをから抜き出した易しい文例をもとに入力にトライし、それを読み上げてみたいと思います。

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ウェブアクセシビリティはウェブをターゲットに、障害者や高齢者が支障なく閲覧(アクセス)できることを目指しています。これはワード文書の「読み上げ」にもそのまま当てはめることができます。更にはワード文書はウェブページとして作成、保存※することもできます。従って、文書を作成する時はアクセシビリティ指針を念頭に置いて、文書の内容が正しく、分かりやすく伝わるような配慮が求められます。

※「名前を付けて保存」ダイアログボックスの「ファイルの種類」で「Webページ(.htm,.html)」として保存します。

 

ウェブアクセシビリティから入って、いつの間にか福祉の世界に足を踏み入れたようです。ウェブアクセシビリティはICTのバリア(障害)に対するものですから、これも自然の成り行きかも知れません。

ただ世間ではテクニカルな世界(ウェブ技術)ばかりが先行し、障害者や高齢者などの情報弱者が置いてきぼりにされているようにも見えてきます。情報弱者の方から近づくのは容易なことではなく、ウェブを提供する側から積極的なアプローチが必要ではないかと思われます。

私は今まで福祉にはほとんど縁がありませんでしたが、ウェブアクセシビリティを考えるようになってからは、福祉にいくらか関心を抱くようになってきました。少し安易に過ぎますが、パソコンの世界で少しでも人のお役に立てればいいなーと思うこの頃です。

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