熱性けいれんについて
- 発熱したときに意識がなくなり、顔色が悪くなり、手足がつっぱったり、ぴくぴくします。お母さんは心配でおろおろしがちですが、次の条件に合うときは単純性熱性けいれんで発作が治まれば、翌日小児科受診で良いくらいです。
- 38℃以上の発熱を伴う。
- 初発年齢が6か月未満、5才以上ではない。
- けいれんがふつう10分以内で、長くても20分を越えないこと。
- けいれんが左右対称で全身の硬直と間代(ピクピク)発作であること。
- 24時間以内にけいれんの再発がないこと。
- けいれんのあと意識障害(入眠することはあり、心配ない)やマヒがないこと。
- けいれんが治まったあと一般状態が比較的良好なこと。
- 以上に合わないときは他疾患が考えられ、すぐに入院が必要なこともあります。心配なときは早めに小児科を受診して下さい。
(てんかん、複雑型熱性けいれん、髄膜炎、頭蓋内出血、低血糖、電解質異常)
- 発作時は衣服をゆるめ、おう吐することがあるので顔を横に向け寝かせて下さい。口にわりばしなどを入れたりはふつうはしないほうが良いです。熱があれば解熱剤を使用して下さい。。)
- 熱性けいれんは子供全体の3〜7%におこるといわれます。ほとんどの人は一生に1回しかおこしません。3回以上おこす人はその中の9%のみで、脳波検査をした方が良いといわれています。
熱性けいれんの予防について
お子さんには
セルシンシロップ 1回に ml
または
ダイアップ座薬(4mg,6mg) 1回に 本
を処方しています。
<使用方法>
初回:37.5℃を目安に"発熱の前兆"に気付いた時点
2回目:初回投与後、発熱が持続し、8時間後にも38℃以上の発熱を認める場合
- 原則として3回目の投与は行いませんが、初回投与後24時間以降も発熱が持続していてけいれんをおこしそうなときに使用することがあります。けいれんをおこしてしまった時は使用可能です。
- ねつの坐薬との間隔は最低30分はあけて下さい。
たかだ小児クリニック
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