肥満とは
身長に対して体重が過度に多い状態です。しかし肥満度はあくまで目安です。
実際には個人によっての理想的体重があります。
筋肉質な人、骨の太い人は肥満度が高くでてしまいます。
逆に肥満度は低くても内蔵に脂肪のたまりやすい人もいます。
脂肪の量をはかる機器が家庭でも買えるようになり、これで経過をみるのも良いでしょう。
当院にも置いてあります。ただ子供の正常値はまだはっきりしていません。
要は脂肪肝、糖尿病、高血圧、虚血性心疾患など大人になってから生活習慣病にならないように自分にとってベストな体重を維持することが大事です。
- 肥満度
- 身長より標準体重を求めます。
- 肥満度= ((体重-標準体重)÷標準体重)x100%
- 20%以上が肥満、+40%以上は高度肥満
- 標準カロリー=年齢(才)x100+1000(kcal)
- ゆっくりでいい場合はこの80%とします。
- いそいで減らす必要がある場合(すでに脂肪肝、糖尿病があるなど)は
身長(cm)x8.5(kcal)を基準とします。(入院治療を要する場合もあります。)
- カロリー計算の基礎
- 栄養素の構成
- 糖質 50% 1gは 4 kcal
- タンパク質 30% 1gは 4 kcal
- 脂質 20% 1gは 9 kcal (特に脂肪のとりすぎに注意)
- 1単位=80kcal
- 日本食品成分表で栄養素構成やカロリーなどがすべての食品について詳しく書いてあります。
ふつうには糖尿病用の簡単な本や表を使用した方が分かりやすいかも知れません。
ヒントと注意点
- いも類を除く野菜類、海そう、きのこ、こんにゃくは制限なしで食べられます。(ドレッシングには気を付ける)
- 人口甘味料(ダイエットコーラに入っているようなもの)も少量でうまく使えば効果的です。
- 塩分もとりすぎないようにしましょう。(1日9g以下)
- 学校給食も計算に入れます。おかわりはしないことです。
- 食事、おやつとも時間を決めて、だらだら食べないこと。夕食後はなるべく食べないようにしましょう。
- 運動はやせるためというより筋肉を保つためにすると考えます。運動した後の食べ過ぎに注意。
- 家庭だけではうまくいかない場合も多いです。4週間に1度くらい病院でチェックすると良いでしょう。
- 入浴の時には体重計に乗る習慣をつけましょう。減っていたらいっしょに喜んであげることです。
- 一時的にやせてもまた太れば意味がないので、持続することが重要です。
- 服装もあまりだぶだぶしたものを着せないようにしましょう。
- 家族に肥満の人がいる場合はいっしょにダイエットしましょう。双方に効果的です。
メニューに戻る