肺炎とは
- 空気を吸い込むと上気道(口、鼻、咽頭)から下気道(喉頭、気管、気管支、細気管支、肺胞)へと進み肺胞で酸素と二酸化炭素が交換され逆向きに吐き出されます。小児にみられる肺炎の多くは気管支と肺胞が炎症をおこす気管支肺炎で,ウイルス性,細菌性あるいは両者の混合感染によります。そのほかマイコプラズマ肺炎もよくみられます。聴診するとラ音という胸の音が聞かれることが多く、胸のX線写真では様々な肺炎像があります。
- 症状
- 発熱や咳で始まり、はじめはかわいた咳ですが進行すると痰を伴ってしめった強い咳となります。
- 全身症状は肺炎になると食欲がなくなり、不機嫌で元気がなくなります。ただしマイコプラズマ肺炎では比較的元気です。下痢、嘔吐を伴うと抗生剤を使うことが難しくなり困ります。
- 治療
- 鎮咳薬、去痰薬、気管支拡張薬、抗生物質の服用。
- ゼーゼーするときは吸入療法や喘息薬。
- 肺炎はふつう入院治療が必要ですが、マイコプラズマ肺炎など一部は抗生剤の内服で治ります。
- 予後
- 肺炎は抗生物質の普及で早めに治療すれば治りは良好です。治療が不十分で進行すると重症肺炎や膿胸になっていくのできちんとした治療が必要です。
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