溶連菌感染症
- A郡β溶血性連鎖球菌という細菌がのどに感染して起こります。10日間は確実に抗生物質を飲まないといけません。そうしないと、この細菌は完全には死なず、急性腎炎やリウマチ熱といって心臓の弁に障害を起こす病気につながっていくことがあります。また、中途半端な治療で再発したり、保菌者として他人への感染源にもなります。麻疹のように一生に一度しかしないというものではなく、何度でも感染します。
- 症状
典型的には、突然高い熟を出し、のどが赤く腫れて痛みを訴えます。1〜2日で米粒より小さな赤い発疹が出てきます。舌の表面が苺のようになってきます(苺舌)。無治療でも熟は1遇聞くらいで下がり、発疹も黒ずんで皮が剥けながら消えていきます。しかし、ほとんどの例はのどが赤いだけの症状です。まれには重症化する場合もあります。
- 診断
この細菌の存在を確認することで診断します。のどを綿棒でぬぐって細菌の培養、同定する検査をします。
- 治療
この細菌を殺す抗生物質を投与します。飲んだ翌日からは熟は下がり、症状はすぐ良くなります。3〜4日の服薬で他の人へ伝染しなくなりますが、最低10日間の服薬が必要です。
- 家族感染
大人も感染することはありますが稀です。兄弟姉妹間ではよく感染しますので、のどの痛みや赤くなったらすぐ検査をして陽性なら10日間の服薬をお勧めしています。
- 治った後は
急性腎炎になっていないことを確認するために、発症から20日後頃、尿検査をすると安心です。
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