無色透明、無味無臭の、日本ではもっともポピュラーな温泉。泉温が25度以上で含有物質が温泉水1kg中に1000mg未満と少なく、刺激が弱いので、高齢者でも安心して入浴できるほか、病後回復期や外傷後の療養などによい。「名湯」といわれる温泉が多く、高血圧、動脈硬化、神経症などを含めて多くの病いに効くとされる。
【効能】神経痛、筋肉痛、関節痛、打ち身、慢性消化器病、痔疾、冷え性、疲労回復など(すべて温泉の一般的適応症)
温泉水1s中に遊離炭酸1000mgを含み、炭酸ガスの気泡が肌に付くのが特徴。「心臓の湯」といわれ、毛細血管を広げて血圧を下げる効果がある。冷鉱泉や低温泉が多いが、保温効果があるので湯上がり後も身体はポカポカだ。飲むと清涼感があり、胃腸病によい。日本にはこの泉質の温泉は少ない。
【効能】高血圧症、動脈硬化症、切り傷、やけど+単純温泉の効能
【飲用】慢性消化器病、慢性便秘
単純温泉と並んで、最も数の多い温泉。保温効果が高く、「熱の湯」ともいわれる。温泉名に「塩」とつくところはほとんどがこの泉質である。その名のとおり、なめると塩辛いのも特徴で、浴用では関節痛、筋肉痛などの症状を和らげ、飲用では胃腸病に効果がある。
【効能】慢性婦人病、慢性皮ふ病、切り傷、やけど+単純温泉の効能
【飲用】慢性消化器病、慢性便秘