あれは何年前のことだったか・・・

 

子供たちが土から出てきたモズを20匹ぐらい持ってきて

 

ベランダの窓にくっつけました。

 

「羽化するんだよ」って言って・・・最初は「帰しておいで」って

 

言ってたんだけど・・お願いをされて・・・甘い母の私はモズの迷惑も

 

考えずに「しょうがないなぁ」って言ったら、子供たちは目をキラキラ

 

させて、網戸の下のほうにくっつけてました。

 

その日は豊平川の花火大会の日だったので、夜、ベランダのところ

 

から花火を見ながらモズを気にしつつ・・・

 

大分、上のほうまでのぼってきてるんですよ!モズが。

 

「がんばれよ!モズ!」と思いながら、花火も終わったので寝た。

 

朝、とっても早く起きてみたら、あらあら、羽化してるではないですか。

 

羽化し終わってるのもいたんだけど、まだほとんどが途中で、一生懸命

 

に蝉になろうとしているのよー。

 

羽化したばかりの蝉って緑色でとってもきれいなの!!

 

でね、羽根がしわしわで、だんだんのびて、お日様の光をあびて、だんだん蝉

 

の色になっていくんだけど、それをずーっと観察してたのね。

 

無事に羽化し終わった蝉はいいんだけど、途中で止まってるのもいて、なんか

 

「がんばれー」って言ったんだけど・・・・・とまったまんまのもいた・・・

 

羽化し終わって、蝉の色になったのは木の枝につかまらせて、近くの林まで

 

行って旅立たせました。

 

途中で止まったモズは昼頃まで待ってもそのままで・・・人間が手を出しちゃ

 

いけないと思いながら、子供たちがここに連れてこなかったら、もしかして、蝉

 

になってたかもしれない・・・とっても申し訳ない気持ちになった・・・

 

子供たちには、「もしかしたら、ここにつれてこなかったら、ちゃんと蝉になれた

 

かもしれないんだよ。何年も土の中にいてやっと出てこれたんだよ。だから、

 

もう絶対に、つれてきちゃだめだよ。」と言って羽化途中のモズも林に連れて行

 

きました。

 

モズから蝉になるというとても素敵で大変で貴重な世界を私たち親子に観察させ

 

てくれたモズに感謝です。そして、ごめんなさい・・・

 

私たち親子の心の中になにかを残してくれた夏のできごとでした・・・

 

みなさんも、機会があったら観察してみてください。

 

きっと、感動して、心の中になにかが残るとおもいます。

 

夏の蝉の声、一生懸命でしょ!「いきてるよー」って・・・