〔随想・他〕
○トップはつらい
○大企業のトップは秘書を活用する
○美人がダメなら手帳がアルサ
ただこれだけのことであるが、ここからあたかも有能な秘書を雇ったかのようなメリットがでてくる。すなわち、仕事は万事あなたの心配のないようになっていますよ、という印象をこの手帳はいつも与えてくれる。それだけでなく、多種多様な毎日の仕事を、順序よく、スムーズにさばいてくれる。おかげで本人は煩雑な細かい仕事に神経を使うことがなくなり、ほんらいの仕事に思考力、判断力を集中できることになる。つづけて、その使いかたを手順にそって4〜11まで説明するが、そこまで徹底すると、この手帳秘書氏ホンモノの秘書以上に効用を発揮することうけあいである。
4.会議メモ、用談メモなど日付順に記入していけるものは、つぎのページから使っていく。(このばあいも、印刷されている日付などに関係なく使うわけだから、スペースに制約はない)
5.研究事項、アイデアなど記入月日に関係なく一ヶ所にまとめたほうがよい事項は、手帳の末尾のページから前に向って使っていく。
6.1冊の手帳を3ヶ月程度で使いきるわけだから、年間(月間)予定欄に不用のページができる。そこは、繰越事項、購入予定、未処理事項などのいわば懸案事項の記入欄として使う。ヒマをみてこの欄に目をとおして、年間予定欄か、手順の2でのべた実施予定リストに転記する。
7.その日に終了した事項は予定リストの番号に斜線を引く。やり残した仕事は(チェックマーク、転記ずみの記号)をつけて年間予定欄のしかるべき日に繰越すか、日が定まらなければ懸案のリストの繰越事項欄に転記する。
8.このままでも業務日誌の個人版として十分であるが、さらに、その日に特に考えたこと、感じたことなどを記す。これで、行動と思考の記録、すなわち日記として完全なものになる。
9.手帳を使いきったところで(フルに使えば、普通3ヶ月程度で1冊の手帳を使いきる)、各ページを再度チェックし、年間予定欄および懸案リストの未処理の項目を新しい手帳に転記する(この作業は、充実感・満足感を十分に味わうことのできる手帳操作の中で一番たのしいひとときである。)その際に住所録・電話録も付けかえる。
10.アイデア・研究事項など分類・保存の必要度の高い事項は、カード類に転記し、後日の利用に備える。
11.ここまでの処理が終わった手帳は、表紙に使用期間を記入したラベルをはりつけて保存する。
以上が手帳を秘書として使いこなす手法の基本である。ただこれだけのことであるが、この方法を実際に行ってみると、自分でもおどろくほど仕事の能率が向上する。それもそのはず、ヤル気十分なあなたが、有能な秘書をはだ身離さずつれあるき、バリバリ仕事をこなすのだから並の人間の三倍働くこともあながちウソではなくなろうというものだ。
次に、その応用編および効用について、紙数の制約上その項目だけをのべる。しかし、読者諸兄が実際にこの手法を使ってみれば、その内容はおのずから体得できよう。
○手帳の二大機能とその効用
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