オニカサゴの部屋

【三厩のオニカサゴ】
オニカサゴは底棲魚なので、ボトムレンジを攻めます。
いつでも簡単にボトムレンジを攻められればいいのですが、
それをさせてくれないときがあるのが、三厩の複雑怪奇な潮。
表層の流れと下の流れが極端に同調していないときは、釣りそのものが成立しません。
成栄丸では『150号の錘で釣りが成立するかしないか』を目安にしていますので、
原則として、150号の錘を使用してください。
これでダメなときは、作戦を変えますので。
  
  
【オニカサゴの釣り方】
前述の通り、オニカサゴはボトムレンジを攻めます。
なので、ヒットレンジを探す必要がなく、だれにでも難しくなく釣れるように思うかもしれません。
しかし、釣果に差が出るし、上級者は必ず結果を残しています。
この理由をずっと考えてきました。
エサの種類や長さも含めた仕掛けの工夫等もありますが、
最も大きな要素は『誘い方』だろうというのが現時点での結論です。
  
上級者は、常に誘い続けています。
なので、釣果を伸ばすためには、誘い続けることが最重要です!
置き竿でも釣れることがありますが、誘い続けるほうが釣果が伸びると思います。
  
でも、誘い続けていても、やはり上級者とは差が出ます。
これはオニカサゴのヒットレンジを効率よく攻められるかどうかの差なのだろうと感じています。
『オニカサゴのヒットレンジは、ボトムから10〜20p上』、これが現時点での仮説です!
  
オニカサゴの捕食シーンを見たことはなく、あくまで体感での話ですが、
とりあえず信じてみてください!(笑)
  
エサが浮きすぎていないか?エサがボトムを引きずっていないか?
ロッドを上下させ、仕掛けの長さに合わせて、ヒットレンジにエサが漂っているイメージを持ってみてください!
 
誘い続けることは疲れます。
喰わせの間は特に必要ないと思っていますが、
ロッドを上下させた後、ロッドを下げ錘がボトムについている状態で待っている方がいます。
どうせならロッドを上げ錘が浮いた状態で待ってみましょう。
これだけでも釣果が変わってくるかもしれません。
  
オニカサゴは絶対数が少ない魚なのでチャンスは多くはありません。
根気をよくイメージを持って誘い続けましょう!
 
 
※おまつりを防止するために
〇 長すぎる仕掛けは控えましょう。
〇 ラインを出しすぎないようにしましょう。錘でボトムを感じられるギリギリをキープしましょう。
  
  
【オニカサゴのアタリ】
ガツガツとだれでもわかるアタリがあったときは、すぐにアワセを入れ釣り上げてください。
ま、普通ですね。(笑)
 
ここからは想像の話なので、一緒に想像してください。(笑)
オニカサゴが、捕食物が通るのを待ち伏せしています。
ちなみに、オニカサゴは甲殻類やタコ・イカ、小魚を捕食しています。
そこへ釣り人のエサが流れてきました。
しめしめと思うかどうかはわかりませんが(笑)、オニカサゴがパクっとエサに喰いつきました。
さて、このとき釣り人のロッドにはどんなアタリが出るでしょうか?
  
オニカサゴにとっての日常の捕食で、食べるごとにガツガツ伝わるような暴れ方をするとは考えられません。
ガツガツというアタリは、向こうアワセで釣れていて、オニカサゴがイヤイヤをしているからでしょう。
わかりづらいかもしれないので、もう一度。
オニカサゴが捕食した。(このときは暴れていない)
オニカサゴが暴れてガツガツとアタリが伝わってきた。
この二つの間にはタイムラグがあるのです。
このタイムラグはそのときの流れ方によって変わってきて、数秒あるときがあります。
  
多くの方はガツガツのアタリで釣りますが、上級者は違います。
上級者は、オニカサゴが捕食したことを感じ取り、暴れる前にアワセを入れているのです。
  
これができるようになると、「喰った!あれ離した・・・・」という場面もわかるようになります。
  
整理します。
釣り人がロッドを上下させ誘い続けています。
『わずかな違和感』を感じた時、それはオニカサゴが捕食した瞬間の可能性があるのです。
わずかな違和感を感じたら、ロッドをゆっくり立て、聞き合わせをしてください。
そして、魚の存在を確信したら、思いっきり巻きアワセをして釣り上げてください!
 
ちなみに、わずかな違和感の正体が根がかりや海底物だったということもあります。
オニカサゴが喰いついた瞬間と根がかりなどの瞬間との間には大差はないのです。
  
くどいようだけどもう少し。オニカサゴのヒットレンジを攻めれているという前提で・・・・。
@ 待ち伏せしていたオニカサゴの少し離れたところをエサが通り、オニカサゴが移動して捕食。
さらに移動したらラインのテンションがかかり違和感を感じ暴れる。
針がかりしていれば、ガツガツというアタリがロッドに伝わり、これはだれにでも釣れるパターン。
 
A 待ち伏せしていたオニカサゴのすぐ近くをエサが通り、オニカサゴがほぼ移動せずに捕食。
オニカサゴは違和感を感じていないので、ロッドにはガツガツというアタリは出ない。
しかし、船は流れているので、そのうちラインのテンションがかかりオニカサゴは違和感を感じ、そして暴れる。
ガツガツというアタリがロッドに伝わり釣り上げる。おそらくこれが最も多いパターン。
  
B Aと同じだが、捕食したオニカサゴが違和感を感じると、エサを吐き出すことがある。
オニカサゴは暴れないので、ガツガツというアタリがロッドに伝わることはない。
ほとんどの方には釣れないパターン。
しかし、オニカサゴは捕食しているので、吐き出す前にアワセを入れ針がかりさせれば釣れる。
上級者にだけ釣れるパターンである。
   
  
長くなっちゃったけど、イメージを持つことは大切なのでその一助になれば幸いです。
イメージを持てれば、根気・集中力も持続でき、釣果アップにもつながるはずですので。
    
 
2016年11月19日 4名での釣果はキープ43匹・リリース5匹! 2016年で最も釣れた日でした!
 

成栄丸のオニカサゴの遊漁
 
【エリア・ポイント開拓】
諸々の事情で、成栄丸はオニカサゴ漁を控え、ヒラメ漁に移行しています。
これによる遊漁のメリットは、tomyが釣らない分、オニカサゴが残っていること。
自分で言うのもなんですが、tomyはそれなりに釣りますからね〜。(笑)
デメリットは、新規の開拓がなされないこと。
原則として、これまでに開拓したポイントでの釣りになりますが、
それなりの釣果があったときは、新規の開拓にもご協力をお願いします。
 
  
【料金等】
成栄丸の諸事情やオニカサゴの希少性等を考慮し、料金等を下記の通り設定します。
 
【1月1日〜8月13日】
定員は8名様までで、ご予約は1名様から承ります。
 
1名様乗船のときの料金はお一人11,000円、2名様乗船のときはお一人9,000円、
 
3名様以上でお一人8,000円で、仕立ては64,000円です。
 
  
【8月17日〜12月31日】
定員は7名様まで。 
最初のご予約は2名様以上からで、定員に空きがある場合のみ1名様でのご予約も承ります。
2名様乗船のときの料金はお一人10,000円、3名様以上でお一人9,000円で、仕立ては63,000円です。
 
 
【その他】
・仕掛けは、片テンビン等で150号の錘を使用してください。オマツリ防止のためジグエサ等は禁止とします。
  ・定員に満たない場合、tomyも竿を出すことをご了承ください。
 

成栄丸で初めてオニカサゴに挑戦してみたい方へ
 
スーパーの鮮魚コーナーなどでオニカサゴ(正式和名はイズカサゴかな?)を見ることはありませんよね?
オニカサゴを釣ったことがないし、実物を見たこともないという方もいるでしょう。
もちろん食べたこともない・・・・でしょう。
 
オニカサゴは高級魚と言えます。
時期や大きさにもよりますが、三厩の場合、オニカサゴのキロ単価は真鯛・アイナメ・マゾイの2〜3倍以上、ワラサの10倍以上です。
食味は最高〜!
初めて刺身で食べたときは食感の違いに驚いたし、鍋で食べたときはその出汁に感動しました。
ま、味に関しては個人差があるので、すべての人がそうではないかもしれませんが・・・・。
 
成栄丸で初めてオニカサゴに挑戦してみたいという方がいるかもしれませんので、
必要なことを書いておきたいと思います。
  
 
【竿】
オニカサゴねらいで大切なことは、常に誘い続けることだと思っています。
置き竿でヒットすることもありますが、水深の変化があるところでボトムレンジをキープするためにも誘い続けることは大切です。
  
なので、体力的に誘い続けることができる長すぎないもので、150号の錘の負荷に負けないものがベターです。
ちなみに、tomyは昔購入した6〜7ftの根魚ジギング用のロッドを流用しています。
 
手持ちの竿の中で使えそうなのがあれば、まずはそれで試してみればいいでしょう。
  
【リール】
電動リールが楽チンでいいですが、手巻きのスピニングでもベイトでもかまいません。
オニカサゴは大きくても1キロちょっとですし、ドラグ性能うんぬんもありません。
必要なのは、必要な長さのラインを巻けるということと、150号の錘とヒットした魚を巻くときに辛すぎないことかな?
小型のリールは不適ですが、それなりの大きさがあれば大丈夫だと思います。
ちなみに、tomyは電動リールを使う前は、オシアジガー1500を使っていました。
 
【ライン】
PEラインの2〜3号を150m以上。
オニカサゴのヒットだけを考えれば、もっと細くてもいいわけですが、
外道として大型のホシザメやエイ、ワラサがヒットすることがあります。
また、ボトムレンジをねらうので根がかりは避けられず、高切れしない強さはほしいところです。
長さは150m以上と書きましたが、高切れした時のことを考えれば300mあればさらにベターです。
 
tomyの場合、ウスメバルでも使うし、使用頻度が多いので3号を巻き、
リーダーとしてナイロンライン10号を数ヒロ結束しています。
 
【てんびんと錘】
仕掛けが絡みにくいことが最重要。
60pを使っていますが、それでも絡まることがあります。
短すぎるものは絡みやすいので、なるべく長めのものがベターです。
 
錘は、上記の通り、150号を用意してください。
 
【仕掛け】
【竿】で書いたように、オニカサゴねらいで大切なことは誘い続けること。
仕掛けで大切なことは、誘っているときに動きがイメージできることでしょう。
また、オニカサゴ釣りをやっている方々が最もこだわるところでしょう。
ハリスの太さや長さ、針の種類・大きさや数、ビーズの有無など。
 
市販のものは長すぎるようなので少し短くして、自作する場合は1〜1.5m程度で作成してみてください。
 
ちなみに、tomyの場合は、リーダーがナイロン10号なのでハリスは原則ナイロン8号で全長1mほど。
針は、ソイの16〜18号を2本。
オニカサゴは口が大きく丸飲み型の捕食をすると思うので、針の大きさはそれほどこだわっていません。
外道のミズクサがヒットしにくいように大きめの針を使うようにしています。
ビーズの有無で釣果に差が出るかどうかの検証はしていないのでなんとも言えませんが、
気分的なことも含めてそれぞれの針に夜光ビーズを1つずつつけています。
 
【エサ】
tomyの場合、サバの切り身のみ。
 
サンマも含め魚の切り身のほうが、イカよりはヒット率が高いと思っています。
しかし、エサもちという点ではイカのほうが優れています。
それぞれの長所・短所を考えながら選択してください。
 
イカを準備する際は、できるだけ長くなるように切っています。
そのときのイカによりますが、目安とすれば15pくらいでしょうか?
 
サバやサンマ、イカ以外にも有効なエサはあると思うので、ネットで調べるなどしてみてください。
 
【フィッシュホルダーとはさみ】
ご存知の方もいると思いますが、オニカサゴは背びれ、そして尻びれに1本毒を持っています。
船上で刺されないようにするのにフィッシュホルダーを使い、針を外すようにしましょう。
また、クーラーに入れる前に毒のある部分をはさみで切り落としておけば、捌くときのトラブルも未然に防げます。
 
【万が一、刺されてしまったら・・・・】
毒を吸い出しペッをしてください!
やけどしない程度の熱い湯に刺されたところをつけておいてもいいそうですが、
船上に湯はないので、毒を吸い出しペッ!
これで大丈夫なはずです。
ちなみに、釣れたオニカサゴをクーラーに入れ、その後クーラーから飲み物等を取り出そうとしたときが危ないようです。
 気をつけましょう!
 
以上。
ご質問があれば、ブログやメールで気軽にしてくださいね。
 

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