栃木県真岡市・工藤鍼灸院


その他の事について


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治療した日はお風呂に入れますか?
 注射をした日は入浴を制限される事がありますが、鍼灸は薬物を一切使用しない治療ですから治療直後に入浴しても全く問題はありません。
 鍼の穴からお湯が入るのではないか?という不安をお持ちの方がいらっしゃいましたが、鍼を抜いた瞬間に穴はふさがってしまいますから心配ありません。
 お灸をした方は少し注意が必要です。直接肌の上で据えるお灸(透熱灸)をした部位は、患部を清潔に保つために強くこすらないで下さい(患部が傷つくのを防ぐため)。また高血圧をお持ちの方は、念のため治療後1時間ほどは入浴を避けて頂くと安心です。
診療時間外でも大丈夫?
 当院の診療時間(AM8時30分〜PM8時00分)はあくまでも目安です。僕のなかでは24時間診療のつもりでいますから、時間外でもご連絡さえ頂ければ大丈夫です。年間、全体の約5%程の患者さんが時間外診療にて受診しておりますので、急な痛みや体調不良、早朝の治療や残業後の治療などでもお気軽にご相談ください。 
スポーツの前にテーピングだけして欲しいのですが・・・。
 当院は鍼灸院ですから、鍼灸以外では施術料を頂いておりません。定期的に受診されている患者様にはテーピング等は無料にて対応致しております。
 患者様にはスポーツへ行かれる前後や旅行へ行かれる前など、深夜や早朝を中心にご利用頂いております。ご利用の際は治療と同様ご予約をお願い致しておりますので、この点に関しましては皆様のご協力をお願い致します。
医者から痛み止めを処方されていますが、治療中も飲んでいて大丈夫ですか?
 僕の経験上、痛み止めを飲んでいると鍼灸の効果が出にくいと感じています。

 ですが、そうは言っても痛み止めを処方されるほどの症状を1回の鍼灸治療で完治させる事はほぼ不可能です。次の治療まで間隔があく場合や我慢できないほど痛い場合は、痛み止めの服用もやむを得ないと考えています。
 痛みを我慢する事がストレスとなって病態をさらに悪化させてしまう事もありますし、精神的にも落ち着きますからね。

 かなり強い作用のあるモルヒネなどの強オピオイド鎮痛薬は、癌性疼痛などの限られた症状にのみ用いられています。一般的な鎮痛薬は非ステロイド性消炎鎮痛薬で、それで効果がなければ弱い麻薬である弱オピオイド鎮痛薬が処方されているようです。

 飲んでも苦痛に変化がない場合や飲まなくても痛くない場合は、主治医にご相談の上で痛み止めの服用を一旦休止する事をお勧めします。
 薬物の使用・中止に関しては、必ず主治医の指示を仰ぐようにしてください。
ツボって全部でいくつあるのですか?
 経穴(ツボ)の総数には諸説あります。
 一説には太陽暦を元にして『天の運行365度に応じて365穴』とあり、またある説では太陰暦(いわゆる旧暦)を元にして354穴とされています。
 現時点でWHO(世界保健機関)が認めている経穴数は361穴ですから、360穴前後というどちらの説もあながち間違いではないようです。
 ほとんどの経穴は左右対称に存在しますから、単純計算でも全身で700穴以上存在する事になります。さらに「奇穴」と呼ばれるどの経絡(気の流れ道)にも属しない経穴を加えると裕に1000穴を超えてしまいますが、禁鍼穴・禁灸穴(施術禁止部位の事で、乳首の上にある乳中など)もあり、実際の臨床で使用している経穴は100〜200穴ほどです。
鍼をしても血が出ないのはなぜですか?
 若い方の血管は弾力性に富んでおり、少々鍼先があたる程度であれば血管の方が逃げてくれます。動脈硬化が進んでいるような中高年になると血管が硬くなりますので、鍼先が血管に直撃すれば若い方に比べると出血しやすくなります。血管が硬いかどうかは脈診の感覚である程度把握する事ができますので、術者は事前に心構えを保つ事ができるわけです。
 ですが、どんなに注意していても偶発的に出血する可能性は残ります。血管の外壁には痛みを感じる神経が存在し、仮に血管に鍼が刺さったら鋭い痛みを感じます。その場合は我慢せずに申し出てください。
むし歯ができました。鍼灸で歯の痛みを止める事はできますか?
 歯科領域の鍼灸治療も非常に有効です。歯痛だけではなく、歯槽膿漏や歯肉炎などにも効果があります。
 ただし、むし歯による痛みは鍼灸によって一時的に痛みは止まっても、歯科医師による治療を受診しなければ根本的には良くなりません。痛みが止まっているうちにむし歯が進行して状態が悪化する場合もありますし、自己診断で歯槽膿漏や歯肉炎、ただの口内炎だと思っていたら実は舌癌だった、という事例も考えられます。
 歯科疾患に関しては早い段階で必ず歯科医を受診するようにしてください。その後、歯科医での治療と鍼灸治療を併用する事も可能です。
他の患者さんに自分の病気を知られたくありません。
 当院には2台のベッドがありますが、患者さんのプライバシー保護の観点から基本的には同時間帯に同時に治療を行う事は極力控えています。
 しかしながら、どうしても他の患者さんと時間が重なってしまう場合もありますので、気になる場合は遠慮せずに申し出てください。
鍼灸治療とツボ療法、何がどう違うのでしょうか?
 ツボ(経穴)には特効穴と呼ばれるものがあります。これは『冷え=三陰交』『胃腸障害=足三里』などのように、このツボはこれに効く!とはっきりわかっているものを示します。雑誌や新聞などに載っているツボの紹介は、ほとんどがこの特効穴です。

 しかしこれらのツボ療法には大きな落とし穴が存在します。それは、誰にでも効果があるわけではないという事です。同じツボを用いても、効く人と効かない人がいるのです。なぜこのような現象が起こるかですが、鍼灸の診察・治療過程を知る事がヒントになります。
  
 当院では経絡治療という方法を用いて診察・治療を進めています。あらゆる病は経絡(気の流れ道)の失調によって起こるわけですから、これを整えるために経絡を整える治療がメインとなります(『ツボ療法』に対して『経絡療法』と言う事が出来るでしょうか)。
 脈やお腹を診て証(病名のようなもの)をたて、これに従って治療すべき経穴(ツボ)を決定して施術に入ります(これを随証療法といいます)。
 この『証』によって用いるツボが違うため、例えば同じ胃腸障害でも足三里を用いる場合と用いてはいけない場合(用いない、ではないのです)が出てきます。
  
 前述のツボ療法に戻ってみましょう。足三里を用いても効果が出ない、逆に悪化したというケースは、証を診てみると足三里を用いてはいけない証である事がほとんどです。

 また、先日ある雑誌で「妊婦の冷え改善に三陰交!」という記述を見かけましたが、これも場合によっては危険です。
 確かに、妊婦さんに限らず冷え性の改善には三陰交が有名で僕もよく使うのですが、有効なのは中期以降の妊婦さんに対してで、初期の妊婦さんに三陰交は絶対禁忌です(堕胎の恐れがありますので)。

 しっかりとした効果を望むのであれば証をたてる事が絶対的要素となります。誰でも手軽に行えるツボ療法は『効く人の多い療法』であって、『誰にでも効く療法』ではないと考えてください。
もし科学的に"気"を定義するとしたら、どのように定義するのでしょうか?
 心理学という学問がありますよね。これは心を科学的に分析・体系化した学問です。でも、心って一体どこにあるのでしょうか?

 胸の中?それは心臓ですね。
 では、頭の中?それは脳です。

 結局、心理学は『心』という実態なき存在を肯定的に捕らえる事で成り立っている学問なのです。しかし、実態がわかっていなくても心理学は社会的に認められている立派な学問ですよね? 

 『気』もそれと一緒です。
 科学がこれほどまでに進歩したにもかかわらず、未だに実態がつかめていません。でも、それでいいと思いますし、現時点では仕方がない事だと思っています。
 東洋医学でいう気の概念は、気を存在すると肯定しているからこそ成り立つのです。不思議な事に、肯定的に考えるようになるとすべての筋道が通るようになるのです。

 無理矢理にでも気を科学的にいえば、神経伝達や身体の輻射熱であると考えられます。 しかしそれは、心の事を脳や心臓だと言っているのと一緒です。
 今のところは『心は心』、『気は気』としか言えないという現実があります。つまり、現時点では科学的な気の定義は出来ない、という回答になってしまいます。

 近い将来は科学が発達し、気の実態を把握できる日がくるかも知れません。我々が行っている「気を動かす治療」を一般の方々にもわかりやすく説明できるようになるには、この日がくるのを気長に待つしかないようです・・・。
子どもを連れて治療へ行っても大丈夫ですか?
 お父さんやお母さんの治療中は副院長がお子さんのお相手をしていますので、小さなお子様連れでご来院頂いても大丈夫です。お子様用の絵本やおもちゃをたくさんご用意しております。
 副院長が不在の時間帯もございますので、ご来院前に必ずご予約を頂けますようご協力をお願い申し上げます。


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