栃木県真岡市・工藤鍼灸院


妊産婦の治療について


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妊娠中でも大丈夫?
 身体的・精神的に薬物の服用を極力避けたい妊産婦にとって、非薬物療法である鍼灸は最適な医療であると考えています。
 当院では逆子治療や安産のための治療、腰痛、肩凝り、乳汁不足など、妊産婦の様々な症状に対応しております。

 妊娠中毒症に関しては産婦人科医による治療の方が有効である場合が多いため、主治医の許可がある場合のみ鍼灸治療を併用する事にしております。

 詳しくは当院までお気軽にご相談ください。
鍼灸で逆子が治ると聞きましたが…?
 近隣の産婦人科医からご紹介を頂く機会も多く、逆子治療は鍼灸の適応だと確信しています。
 逆子のまま妊娠38週目前後になると、胎児が出産準備に入ってしまうため治療効果が出にくくなってしまいます。逆子と診断されたら、早期の治療開始が理想です。

 鍼灸による逆子治療は、決して強制的に胎児の位置を変化させるのではありません。産婦人科医から「子宮周囲の筋肉を緩める、という原理で治るのか?」というご質問を頂いた事がありますが、頭位(正常位)でいる方が胎児にとって心地良く感じられるよう、全身の気の巡りを整えて子宮内環境を変化させるのが鍼灸の目的です(難しく言えば、膀胱経の実熱が原因で、それを取り除けば治ります)。

 「治らない〜、どうしよう〜」では治りません(いや、これは本当に)。
 「治ったらラッキー!」位の軽い気持ちで、ストレスを溜めずに気持ちに余裕を持って治療を進める事が何より大切です。
安産治療は何をするのですか?治療をしておけば陣痛が軽くなるのですか?
 出産は腎が虚する事で始まります。ですから、出産間近になったら鍼灸で母体を腎虚の状態に近づけてあげると安産につながるわけです。
 治療内容は、基本的には逆子の治療とさほど変わりません。

 痛みが軽くなるのかをよく聞かれますが、残念ながら痛み自体は治療をしてもしなくても同じだと思います。
 ただし、出産に要する時間が短縮される効果が確認されておりますので、「相対的に見れば苦しむ時間が短くなり、結果的に『安産だった』と考えられる」(患者さん談)そうです。

 ちなみに当院の副院長は2人目出産時の安産治療の結果、陣痛開始から出産まで30分という最速記録を持っています。それでもやはり痛み自体は「初産のときと同じ」だった、との事です。
 30分はちょっと早すぎますが(笑)、安産治療を受診したほとんどの方が「安産だった」と自覚される出産をされています。
鍼灸で不妊を改善できますか?
 根気のいる治療となりますが、鍼灸治療によって不妊症・不育症の改善は可能です。

 初診時にはできればご主人とご一緒に、おふたり同時に受診して頂く事が理想です。ご主人の状態も診てみなければ正確な判断(何が原因でお子さんが育たないのか)が出来ないからです。

 産科領域の鍼灸治療に男性が積極的にご協力頂けるケースは、残念ながらあまり例がありません。しかし、不妊や流産は女性だけの問題ではない場合があるため、ご主人にもご協力いただけるとその後の治療が進めやすくなります。

  鍼灸による不妊治療を選択した場合は、焦らずにじっくりと腰を据えて治療を継続する事をお勧めします。簡単にお子さんを授かる事は出来ませんが、鍼灸による治療効果もまた非常に有効であると考えています。
不妊治療と一般治療の線引きはどこですか?
 当院では不妊治療も一般の治療も、同じ治療法(経絡治療による全身の気の調整)を用いて施術にあたっています。施術料金の差(不妊治療1000円、一般治療3500円)が治療内容に反映する事はありません。
 だからこそ一般治療との線引きが難しいのですが、不妊治療の場合は以下のお約束を守って頂けるようにお願いしています。

(1)毎日基礎体温を計測し、受診時は必ず基礎体温表を持参してください。

(2)定期的にかかりつけの産婦人科を受診するようにし、鍼灸治療を行っているという事をお伝えしてください。また、受診の際の内容(主治医の先生のお話や検査結果など)は必ず教えてください。

(3)長期的な治療になる場合が多いので、パートナー(ご主人や奥様)のご理解とご協力を得てください。

 あとは「赤ちゃんが欲しい」と願う気持ちがあればOKです。


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