8日目
1999年10月11日(月)晴れ
ローマ
午前:ヴァティカン博物館(Musei Vaticani)半日観光
午後:フリータイム
ヴァティカン博物館(Musei Vaticani)半日観光
オプションツアーのバチカン美術館半日観光へ
一人でも行けたのでしょうけれど広い美術館を効率よく見るには、ツアーのほうがよいか
なと考えました。他の団体の方も混ざって、計24名です。
9時頃に入り口に列んだときには長蛇の列でした。団体も個人も一緒に並んでいたようです。
30分くらい並んで入れました。
ヴァティカン博物館の入り口です。
螺旋階段を上って2階のチケット売り場へ。もの凄く混んでいます。
迷子にならないようガイドさんについて行きます。
1.「ピオ・クレメンティーノ美術館」(古代彫刻)(Museo Pio-Clementino)
ラオコーン(Laocoonte)があります。
1506年にコロッセオ近くのエスクィーリノの丘から発見されました。
紀元1世紀後半、ティトゥス帝の要望で、ロードスのギリシア人がローマに来て彫ったと
記録が残っています。
題材は、「ギリシア人が差し出した”女神アテナへの供え物”の木馬に、トロイアの司祭
であったラオコーンが槍で一撃したため、怒ったアテナが蛇を送ってラオコーンと2人の
息子を殺した」というエピソードに基ずいています。
苦悩と絶望と最後の必死の抵抗がそのまま凍りついたようなポーズはインパクトがあります。
2.「キアラモンティ美術館」(古代彫刻)(Museo Chiaramonti)
3.「新回廊」(古代彫刻)(Braccio Nuovo)
4.「大燭台のギャラリー」(古代彫刻)(Galleria dei Candelabri)
5.「タペストリーのギャラリー」(16世紀のベルギーの綴錦)
6.「地図のギャラリー」(16世紀のイタリアの地図)
7.「ピウス5世の居室」(ベルギーなどの綴錦)
8.「ソビエスキ王の間」
9.「システィーナ礼拝堂」(ミケランジェロ、ペルジーナ、ボッティチェッリ、ギルランダイオ
などによる天井画と壁画)(Cappella Sistina)
ミケランジェロの天井画
1508年、ユリウス2世の依頼によりミケランジェロが1512年に完成させた。
ミケランジェロ33歳から37歳までの4年間、助手を使わずひとりで礼拝堂に篭もり描いた。
「最後の審判」(Giudizio Universale)
祭壇の億の壁面にはミケランジェロの傑作「最後の審判」があります。
クレメンス7世とパウス3世の依頼により、「天井画」から24年後、60歳を過ぎてか
らとりかかって450日で仕上げたといいます。
礼拝堂の中ではガイドをしていけないので、先に庭に何組もの写真がありそこでガイドさんが説明しました。
礼拝堂の中は凄い人混みです。皆さん上を向いてゆっくり見学しています。満員電車の一歩手前です。
上を向いて見るのは疲れます。壁ぎわに椅子がありますがなかなか空きません。
ざわめくと「シー」と係りの人より注意があります。
10.「絵画館」
「ラファエロの間」は閉鎖中でした。残念です。
同じツアーの女の子二人が先に来ていて、「ラファエロの間」はどこかと探し回っていました。
半日観光が終わり、私を除く他の方は旅行会社が案内するレストランとアウトレットのお店に行きました。
午後、フリータイム
いよいよ、自由行動です。
まず腹ごしらえです。時間がないのでサン・ピエトロ広場の入り口の近くのバールで、
草履のようなハンバーグを買って歩道のベンチで昼食です。味はこんなものかな。
1.サン・ピエトロ寺院
昨日はゆっくり見る時間がなかったので再度訪れました。
2.ミケランジェロのクーポラ(丸屋根)(Cupola)
入り口が分からなくて迷う。
サン・ピエトロ寺院の正面入り口から入って、左側がエレベータで上る入り口でした。
かなり長い列ができていました。
前に列んでいる日本人の二人連れの女性の方の後に列ぶ。
同じ旅行会社でスイスからイタリアへ入るコースで来たそうです。
彼女達は、「スイスは綺麗だった。イタリアは綺麗でない。」と言っていました。
30分くらい列んで入れました。
エレベータでクーポラの下のテラスに着くと、売店があります。シスターが売り子です。
日本人のシスターの方もいました。
テラスから頂上への92mは、階段です。途中、円屋根の内側に巡らされた通路からは、
ベルニーニの天蓋を見下ろし、
円天井を飾るモザイクを近くから眺められます。
やがて通路は外と中側の二重の隙間に入り、急な螺旋階段や傾斜のため体を傾けるような
上りが続き、頂上のテラスに到着します。
頂上からの眺めは絶景です。ローマ市内が360度見渡せてとても気持ちが良かった。
サン・ピエトロ広場(Piazza Sun Pietro)
ヴァティカン博物館(Musei Vaticani)
ヴァティカン政庁舎
3.サンタンジェロ城(Castel Sant'Angelo)
月曜日は休館でした。
サンタンジェロ橋の上は、黒人の物売りでいっぱいでした。なんだか異様な光景でした。
4.ナヴォーナ広場(Piazza Navona)
テヴェレ川(Tevere)沿いの道路を他のツアーの日本人ご夫妻としばらく一緒に歩く。
一人で歩くよりは安心です。
ローマは大都市なので車が多く、あまり空気が良くありません。
川の向こう岸には最高裁判所が見えます。ここでご夫妻と別れる。
ビルに囲まれたはナヴォーナ広場(Piazza Navona)は、日本人なら木を植えたくなります。
ムーア人の噴水(Fontana del Moro)
4大河の噴水(Fontana dei Fiumi) 工事中
ネプチューンの噴水(Fontana del Nettuno) 工事中
5.パンテオン(Pantheon)
現存するローマ建築の最も完全な遺構であり、世界最大の石造り建築です。
パンテオンとは「全ての神々の」という意味。
118年にハドリアヌス帝が立て直した。クーポラの直径、高さとも43.3mで、S・ピエトロを
凌ぐ大きさです。
クーポラの頂上には直径9mの天窓が開き、内部の唯一の光源となっています。
内部は薄暗いですが落ち着いた雰囲気で、1900年間の時を感じます。
中の一角にラファエロの墓があります。入場料は無料です。
6.フォロ・ロマーノ(Foro Romano)
ヴェネツィア広場を目指して歩いていたら道に迷い、テヴェレ川のティベリーナ島のところに出てしまう。
ここからサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の「真実の口」はすぐ近くなのだが時間がないので省略。
コンセルヴァトーリ美術館の裏からフォロ・ロマーノを眺める。
言うならば廃虚か?遺跡だから当たり前ですね。
カンピドーリオ広場(ミケランジェロの設計)からテアトロ・マルチェッロ通りに出て、
サンタ・マリア・イン・アラコエリ教会の下のローマ時代の遺構を見る。
前6世紀頃には「カピトリーノの三神」(ジュピター、ユノ、ミネルヴァ)を祭る神殿があったとか。
遠い昔に人々が暮らしていたことを想像し想いにふける。
V.エマヌエール2世記念堂(Monumento a Vittrio EmanueleU:イタリア人には不人気とか)の前を通って、
フォーリ・インペリアーリ通りをコロッセオに向かって歩く。
フォロ・ローマノの入り口を探すがどこだか分かりません。
コロッセオの所まで来たら時間がなくなってきてました。
タクシーで帰ろうと思いましたが地下鉄のB線の駅(コロッセオ Colosseo)がすぐ近くなので
地下鉄で帰ることにする。
ローマの地下鉄というとガイドブックには物騒な乗り物と書いてあるので、恐る恐る乗る。
自動販売機でL1,500の切符を買い、検札機に切符を通しホームに向かう。
ホームは混雑していて、ラッシュ状態です。
ガイドブックには混雑している車両には乗るなと書いてありましたが要領が分からないので乗ってしまう。
鞄を抱きかかえ、あとは東京のラッシュと同じです。
カヴール(Cavour)の次のテルミニ(Termini)で降りる。
かなり歩いたので疲れました。本当に「ローマは1日では見れず」です。
イタリア最後の夜は、カンツォーネディナーショーです。
ナポリ沖の島の「青の洞窟」を真似たような内装の店です
女性の歌手一人と男性の演奏者が二人。
お客は皆さん日本人か?
カンツォーネはたまにしか聞きませんが、有名な曲は分かります。
ナポリ民謡のオオソレミヨはいいですね。
日本の曲ではスキヤキソングがでました。
ツアーの女性の方が誕生日で、みんなでバースデーソングを歌い、お店で出してくれたかわいい
ケーキのろうそくの炎を消して祝いました。
曲のリクエストを求められたので「ラ・パロマ」(鳩だったかな?)をリクエストしました。
ラテン系の曲で私の好きな曲です。
北海道から来た女性の方はダンスをなさるそうで、ここで踊りがでればもっと盛り上がるのに、
踊れなくて残念でした。
1999年10月11日(月)の支出
ベッドメイク L1,000
ミネラルウォーター L2,000
ハンバーグ L5,000
地下鉄 L1,500
バチカン美術館半日観光 L100,000
カンツォーネディナーショー L130,000
カンツォーネチップ L5,000
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計 L244,500