宮城県沖地震の長期評価 2000年11月27日 地震調査研究推進本部 地震調査委員会
<過去の活動について>
歴史地震の記録や観測成果の中に記述された、津波の記録、震度分布等に基づく調査研究
の成果を吟味した結果、1793年以降現在までの200年間余りに6回活動したと考え
られる。 この結果、活動間隔は26.3年から42.4年までの範囲となり、 平均活動
間隔は37.1年となる。最新の活動は、1978年6月12日である。

<将来の活動について>
地震発生の可能性は、 年々高まっており、今後20年程度以内(2020年頃まで)に
次の地震が起こる可能性が高いと考えられる。
また、地震の規模は、単独の場合にはM7.5前後、連動した場合にはM8.0前後とな
ると考えられる。

(1)発生位置(領域)の目安、地震の型
・宮城県の牡鹿半島の東方域
 北緯38.1〜38.5度、東経141.5〜142.5度
・東北地方の陸側のプレートと太平洋プレートの境界面。低角逆断層型。

(2)過去の活動
・最新活動 1978年6月12日
・平均活動間隔 37.1年
・最新活動から2011年1月1日までの経過時間 32.6年

(3)次の活動時の地震の規模
・マグニチュード(M)7.5前後。
 但し、日本海溝寄りの海域の地震と連動して発生した場合にはM8.0前後。

(4)次の活動の発生可能性に関する数値(2008年1月1日)
・現在〜2018年末の発生確率 約60%
・現在〜2028年末の発生確率 約90%以上
・現在〜2038年末の発生確率 約99%

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