ワークショップの主旨・ねらい【第一部】
【ワークショップ運用の方法】各4団体それぞれの取り組み報告。当会は設立経緯と現在までの活動状況、首長立候補者公開討論会開催までの経緯と討論会当日の経過報告、OHPを使用してアンケート調査の結果報告(嬉しいことに熊本・山形において同じ質問票による調査の協力が得られ、比較ができた。 北海道に於いて他の3地域よりも草の根選挙がより広く展開されたことは注目に値する)、統一地方選挙の当選者と落選者による立候補までの経緯と選挙戦の経過報告がされた。【第二部】4団体の選挙への取り組みを比較検討する中で、政策決定過程への女性の進出を阻害している要因を除去する方策と女性議員を増やすための戦略を探った。【ワークショップ運用の方法】「当選・落選事例から学ぶこと」パネルディスカッション形式を取った。当団体の会員によるコーディネートで、各団体から参加した当選者と落選者2名ずつのパネリストがプレゼンテーション、会場との質疑応答が活発に行われた。
今回の選挙では、女性に「女性の敵は女性」「女性のネットワーク化」という矛盾した行動様式が存在したことが判明した。 女性には利益の統合を図る能力が欠如しているのではないか、今後政党政治に幻滅した女性が多数派を組織して党議拘束から外れていくことも起きるのではないか、基本的には地域活動が重要であるなどの点が総括された。
【まとめ】当団体発足以来の活動目的は、統一地方選挙に於いて政策決定の場に女性の視点の必要性を1人でも多くの市民に理解してもらい、有権者に自分の意志による投票行動をしてもらうことにあった。 市議会傍聴の呼びかけに対し、議会開催日当日市庁舎に所用できていた市民が傍聴に参加し当会の会員になり、現在では活動の中心的存在になっている女性もいる。 また、首長立候補者の公開討論会の開催に漕ぎ着けるまでの手続きや共同主催者との折衝にかかったエネルギーは大きかったが、公開討論会をコマーシャルなしで深夜に全内容を放映してくれたテレビ局やケーブルテレビの協力が得られ、多くの有権者に立候補者の生の声が伝えられた経緯は、今後全国的に選挙のあり方を変えていく方向に進むきっかけとなるのではないかと考えている。 アンケート調査を実施した結果、北海道特有の風土が多くの草の根女性立候補者を生んだと考えられるが、勝敗を分けたのはやはり「地盤・看板・鞄」という地域に根強く存在する壁であった。 回答には女性が立候補するにあたり必要な要件などについて、示唆に富んだ指摘がなされ大いに参考になると思われる。 パネルディスカッションで討議されたことも、参加者の今後の活動の指針となることが期待される。 |