札幌市提出陳情書


平成12年11月6日
札幌市議会議長 佐藤 美智夫 様
提出者
札幌市北区北38条西4丁目1-15
さっぽろ女性会議
代表  斯波 憲子

(仮称)札幌市男女共同参画センターの建設計画に関わる陳情

(要旨)

  1. 現在札幌駅北口8・3西地区に建設予定である(仮称)札幌市男女共同参画センターの建設計画について10月30日に開催された説明会において、参加者に十分な理解がされないままに終了したことに対し、納得のいく説明会を再度早急に開き、利用者の要望を最大限取り入れること。

  2. 上記施設については、平成8年「札幌市第2女性センター(仮称)基本構想」の基本的機能及び運営に関する理念を尊重すること。

(理由)

平成8年「札幌市第2女性センター(仮称)基本構想」は、北京女性会議をきっかけに多くのNGO団体が活発に活動し始めた時期と時を一にして検討され、新たな段階を迎えた女性の活動を支援するための拠点となるべく計画されたものであります。 基本構想では女性施設に求められる新たな役割として、男女共同参画に関わる地域の情報センターとしての機能、市民の活動・交流を支援する機能、あらゆるライフステージの女性のエンパワーメントに対応する事業展開、調査・研究機能の重視が挙げられています。 同時に施設構成と運営の基本的な考え方が提示され、「第2女性センター設置に向けての課題」として、

  1. 市民意見の継続的聴取
  2. ジェンダーに敏感な視点を取り入れた設計・建築など
  3. 運営組織の早期設置
が挙げられています。

今回提示された(仮称)男女共同参画センターはハード面では大幅な変更がされましたが、ソフト面では前回の基本構想に沿っていくべきであると思います。 特に今回の説明会では運営については全く触れられませんでしたが、さまざまな分野の市民からなる「運営協議会」の設置を強く求めます。

全国には、素晴らしい運営と事業をしている女性センターがいくつもあります。札幌市の男女共同参画センターも、全国の注目が集まるような機能を備え、実のある活動拠点となることを願ってやみません。