お酒

第39回:10/21

シャル: あれ〜。何でこんな所にお酒があるんですか〜?
ヴァン: 誰かが飲むんじゃないのか?
シャル: 私も久しぶりに飲んでみたいです〜
フェリス: シャルちゃ〜ん?ちょっといいかな?
シャル: 何ですか〜?
フェリス: その年でお酒飲んでいいと思うの?
ヴァン: おい。先輩。何があったか知らないけど少し落ち着け
フェリス: いいえ。この機会にしっかりと教えないと
ジェス: ん〜。しかしフェリスの酒嫌いもここまで行くとなぁ…
ヴァン: ん?何かあったのか?
ジェス: まぁ、色々ある訳だよ。俺も前に酒飲んでるの見つかったらさ…
ヴァン: タコ殴りにされた訳だ
ジェス: あれは本気で辛かった。いつもは何かあってど突かれても手加減はしてるんだよ。でもあの時だけは違ったな…
イクティス: あれ?このお酒誰の?
シャル: え〜ん
イクティス: ど、どうしたの?シャルちゃん…って先輩凄い形相で…
シャル: お酒飲もうとしたらフェリスさんが怒り出して〜
イクティス: ん〜。僕は飲んだことは無いから何とも判らないけど…
ヴァン: まぁ、仮にも聖職者である以上はなぁ
フェリス: その前に未成年でしょうが!!!
PL: まったく、何を騒いでるのかと思ったら。これは俺が買ってきたやつだよ
ヴァン: どうしてまた。
PL: いや。別に飲もうと思って買ったわけじゃないんだが、成人した記念に買ってみようかとな
ヴァン: 凄い理由だな
PL: まぁ、折角だし。シャルも飲むと思ったから置いといたんだが
ジェス: どうしてまたシャルちゃんなんだ?
PL: ああ。いつもワインとか洋酒ばっかりだったらしいから、日本酒を飲んでみたいとか言ってたからな
フェリス: マスター!!!
PL: いいから落ち着けフェリス。確かに俺等の世界じゃシャルやらイクティスやらの年で酒飲んだら法律違反だけどな
イクティス: ぼくらの世界だと大体の人は10歳にはお酒飲めるようになるんだ。因みに僕は8歳の頃に認可されてたけど
シャル: 私は7歳の頃ですね〜。私がお酒飲めるようになってから、家族のみんな大喜びで
イクティス: 因みに、個人差はあるけど、大体平均的に8歳から12歳くらいの間でほぼ90%の人が飲めるようになるんだよね
シャル: それから毎日、夕食後に家族でワイン1本はあけてましたから〜
ヴァン: 流石金持ちと言うか…
イクティス: 因みに15歳までに認可されなかった場合は、自動的に認可されるようになってるんだ。勿論、それまでに認可された人よりは制限されるけど
PL: 酒が成長阻害するってのはシャルを見てれば判るが、何で酒飲んでないお前まで小さいんだかな
イクティス: え?
ヴァン: 酒に含まれてるアルコールは成長過程で悪影響及ぼすらしいんだ
PL: だからなんだろうな。大体20歳には殆ど成長しきってる頃だし。飲んでも悪影響が少ないからだろ。実際18くらいでもいい気はするんだが
フェリス: ん〜。納得いかないなぁ…
PL: なぁ…ジェス。フェリスって昔酒がらみで何かあったのか?
ジェス: 良くは判らないが、近所のアル中のおっさんしょっちゅう殴り飛ばしてたなぁ
PL: よく掴まらなかったもんだ
シャル: ところでこのお酒は何ですか〜?
PL: ああ。多分名前だけで言えば、日本酒の中で5本の指に入るであろう酒。その名も『鬼殺し』だ
シャル: あ〜。あの魔界の酔拳士と言われてる酎が飲んでた…
PL: お前って本当に漫画からネタ持ってくるの好きだよな。まぁ、名前は同じだが全くの別もんだよ。
イクティス: ぼ、僕は止めておくよ。
PL: まぁ、医者やら聖職者やらが酒飲んだらそれはそれで一大事だからな
シャル: じゃ、後でいただきます〜
PL: 聞いた話だと味はかなり不味いらしいから覚悟だけはしておけよ?
シャル: 判りました〜
PL: ってすんなりと…そんな訳で、PLの20歳誕生日記念作品でした
ヴァン: そうだったのか…

END