Haselnussハシバミ
<誕生日>
3月22日〜3月31日
9月24日〜10月3日
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樹の言葉は「真実」「直感」
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  ハシバミ生まれの人は、真実を愛する人。 まっすぐで誠実な心の持ち主なので、周囲のどのような人からも常に厚い信頼を受けています。 誠実さは人々の頑なな心をもやわらげるものなのです。 そして、常に完璧をめざそうとする努力家でもあります。

ハシバミにまつわるお話

  ハシバミの樹の寿命は30年程度と短く、また6〜7mくらいのの高さにしか大きくなりません。 古くから(紀元前6000年頃からとも言われている)ハシバミの実(へーゼルナッツ)は食用にされてきました。 リン、カルシウム、タンパク質、ビタミンB・E など栄養価の高い木の実です。
  さて、西洋ではハシバミの枝は占い棒に適していると考えられてきました。 この占い棒を使って、水脈や鉱脈を探り当てるのです。 占い棒は、泥棒、殺人犯人、いなくなった家畜を探すために使われたり、旅人が道に迷ったときに使ったりもしました。 またハシバミの枝は魔法の杖にもなりました。 神話では、ヘルメスはアポロから授かったこのハシバミの杖で、 人々の心や体の病を癒したといいます。 今日でも、ハシバミの魔法の杖とそれをとりまく2匹の蛇が 医学のシンボルになっています。
  20世紀になるまで、ハシバミは性愛と豊穣のシンボルでした。「ハシバミの樹に行く」というとそれはセックスを意味しました。 たやすく男と寝てしまう村娘は、5月1日の日にシラカバやモミのメイポールのかわりに、ハシバミの枝をドアや窓にはさまれてしまったといいます。 中世、ビンゲンのヒルデガルトの書には「ハシバミは快楽の象徴であり、インポテンツの薬である」とあります。 子のできない夫婦は中世、ハシバミの枝をベットの上に吊したそうです。
  イギリスでは、ハシバミの実(へーゼルナッツ)を使った恋占いがよく知られています。 10月31日のハローウィンに、カップルが2個の実を火の中に入れ、静かに燃えるなら吉、音をたてて互いに割れるようなら凶と占います。

  ところで、最後にハシバミにまつわる有名なお話をもうひとつ。 グリム童話の「灰かぶり(シンデレラ)」ではこのハシバミの若枝が、不幸な末娘の運命を逆転させるきっかけとなっています。
  毎日、継母と姉たちにいじめられる灰かぶり。彼女はハシバミの小枝を亡くなった本当のお母さんのお墓にさして大泣きします。ほおをつたわる彼女の涙がその小枝に落ちると、その枝はみるみるうちに見事な大木に成長しました。 その後、灰かぶりが毎日3回その木の下で泣きながらお祈りをすると、そのたびにどこからら白い小鳥がやってきて彼女の願いをかなえてくれるようになったのです。こうして舞踏会に行くための素敵なドレスや黄金の靴も手にいれることができました。 さて、この後のシンデレラストーリーは、皆さんもちろんご存知でしょう。

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