よもやま話2

オール電化住宅と電磁波

我が家はオール電化住宅で建築しています。調理器、給湯器、暖房器具等すべて電化製品となります。さらに、家の近く(80mくらい)に変電所と変電所へ引き込むための鉄塔(高さ20mくらい)があります。

以前は、電磁波なんて気にしたこともありませんでしたが、昨年の新聞にも電磁波の影響を懸念する記事が掲載されていたので、多少は気になってきました。

新聞記事の内容は、

「電磁波 健康に影響」(2002.8.24 朝日新聞1面)

高圧送電線や電気製品から出る超低周波の電磁波(平均0.4マイクロテスラ以上)が及ぶ環境では子供の白血病の発症率が2倍以上になるという調査結果が、国立環境研究所などによる初の全国疫学調査の中間解析の結果で出ていることがわかった。電磁波と発症の因果関係は明確ではないが、世界保健機関などは2001年、電磁波で小児白血病の発症が倍増するという同じ結果を発表している。

といった内容で、通常の家庭(日常環境)で平均磁界が0.1マイクロテスラ前後だが、0.4マイクロテスラ以上の環境だと発症率が2倍以上に増える傾向が出たとのこと。高圧線の直下では最大20マイクロテスラ、平均で1マイクロテスラ前後の磁界であり、今後、欧米のように送電線などを作る際は学校や住宅から遠ざけていく対策が求められるかもしれないと書いてあります。

ただ、専門家のコメントとして、「家庭内にはもっとリスクの高いタバコの煙や食材などがあり、電磁波だけを針小棒大に扱うのは良くない。・・・・・・」という解説も。

結局、どの程度危険があるのかは、はっきりしません。

そこで、自分で電磁波を計測してみようと思いつきました。新聞やHPなどでは、はっきり安全だという数値はでていませんが、とりあえず、朝日新聞に出ていた「通常の家庭での平均磁界」である、0.1マイクロテスラの土地かどうか調べてみることにしました。

使用する計測器は、カスタム社製「EMF-822」です。秋葉原で買ってきました。簡易版(1軸)の計測器で199.9ミリガウスまでしか計れませんが、十分です。

1ミリガウス(mg)は0.1マイクロテスラで換算してください。

○土地の磁界

変電所から80mの土地です。すぐ脇に鉄塔も1本あります。

変電所の金網脇 20mくらい 30mくらい 50mくらい 家の前
5mg 2.5mg 1.4mg 0.8mg 0.7mg

家の建つ場所は、通常環境といわれている「0.1マイクロテスラ」をクリアしています。電磁波は距離とともに急激に低減しています。家の前があまり下がっていないのは、前の道に比較的太い電線(6600ボルトだと思う)が通っているからだと思います。この電線の直下で1.0ミリガウスありました。トランスの直下では2.0ミリガウス出ています。

季節や時間によって値が変わると思いますので、定期的に計測してみようと思います。

○電化製品の磁界

家庭でよく使う電化製品の磁界を計測してみます。

品名 距離(直接) 距離(50cm) コメント
ブラウン管TV(21インチ) 20mg 1.5mg 距離とともに急激に下がり、1m離れれば0.1mg以下です。
ノートパソコン 0.3mg

  

驚きの数値です。SONYのVAIOを使っていますが、防磁対策がしてあるのでしょうか。
デスクトップパソコン 0.4mg   ApplePPC7500ですが、本体からはやはりあまり出ていません。モニタ(ブラウン管)からはテレビと同じくらい出ていました。
ドライヤー(1200W) 20mg    テレビの直近と同じくらいの数値です。
電気シェーバー 130mg     意外と高い数値です。13マイクロテスラです。あまり長く使わないほうがいいかもしれません。
電気ストーブ(600W) 28mg 0.1mg 間近は少し高めですが、少し離れれば極端に減ります。
携帯電話(Docomo)※ 200mg以上   メーターが振り切ってしまいました。5cmくらい離して180mgでした。
電子レンジ(500W)※ 40mg 1.0mg 電磁波防止ガラスと書いてありますが、やはり出ています。前左右でほとんど変わりません。
電車の中(走行中) 12mg   走行中の電車の中で座席に座って計りました。結構高い値で、長距離通勤などの方は、住む場所より重要かも・・・。

今後も、いろいろと計測してみようと思います。計ってみたいものがあればご連絡ください。身近にある物なら計ります。

※電子レンジや携帯電話などは「マイクロ波」であり、この計測器では無理なようですが、参考に計測してみました。

 

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