平成11年1月13日(水)〜

テーマ「受難」


名 前




反天背地さん。初めまして。
メラミョー@いい年したおじさんです

あなたのHPのことで質問があります。
「たちぎえた跡」というあなたの小説に、「本条秋美」さんというヒロインが登場しますね。(検索で見つけました)
実は、同姓同名の人をずっと捜しているのです。もう二十年前に、大学で一緒でした。
架空の人物だとは思うのですが、もしそうではなく、実名そのままなのだとしたら、どうか、答えて欲しいのです。
現在の本条さんの消息をお聞きしたいのです。実名そのままだとしても、それでも同姓同名の別人ということはあり得るでしょうが、ほんの少しの手がかりでもいいのです。
無理なお願いかとも思うのですが、どうか、、、、、









☆ メラミョーさん ☆

    反天背地@まったくカウンタが回らないかわいそお嬢で〜す。

 ありがとうございます。
 この前突然増えてたので、いい夢が見られました。
 でも、そういうわけだったのですね。
 お力になれなくて、申し訳ありません。
 本条秋美というのは、わたしの頭の中からつむぎだしたキャラです。
 名字は地名をもじっただけですし、名前は秋だったからというだけです。ひ〜〜ん、安易。(^^;)

 どのようなご事情があったのか、想像すら出来ませんが、ご本人にお会いすることができますようにと、お祈りしております。









反天背地さん
メラミョー@頭のうすいおじさんです

申し訳ありませんでした。私の勘違い&思い詰めすぎというヤツでしたね。
お手数をかけて、ああ、ほんとどうしようもない男です。だから嫁さんもまだもらえない、、(Sigh)
簡単なお礼だけと思ったのですが、興味がおありだろうと思って、私と本条秋美さんとのことをお教えしておきます。

あなたの小説と設定は似ていますが、要するに、大学生の頃、深い仲になりました。秋美さんは、みごもって、しかし、産みたくないといいました。私もその方が好都合という、悪魔のような考えを持っていましたので、お金だけ渡して、処置をさせました。が、直後から、彼女は行方不明となってしまったのです。
実家まで捜しに行きましたが、音信不通だというのです。
(ここまではそっくりでしょうか)
私は、彼女が、その処置をしたかどうか、それすら確かめず、一週間か二週間か連絡をすることもしなかったのです。実家まで捜しに行ったのは卒業前、なんと二年も後でした。
ですから、彼女が実は子供を産んで、、、、そういうことがずっと頭に引っかかっていました。もし、秋美さんが私の子を産んでいたなら、もう成人式です。
一目見てみたい、そういう妄念が離れなかったのです。
ああ、笑ってください。
赤の他人のあなたに、話すようなことではありませんでしたね。









メラミョーさん。

 とうとう見つかってしまいましたね。
 というか、見つけて欲しかったのです。
 男ですか。女ですか。









反天背地さん

娘です。
お会いになりますか?
でも、ご家庭がおありなのでしょうね。









本条秋美さん。ご無沙汰でした。

 家庭は、ありません。
 あなたのご想像は、半分だけ当たりでしょうか。
 子供は出来ませんでした。妻とはだいぶ前に離婚しました。
 娘さんの名前は?
 (そちらこそご家庭は?)









山崎さん

家庭は、(幸いなことにと言うべきでしょうか)、あります。
長女とは、年の離れた子供が二人います。
娘の名前は、絶対に教えません。
メラミョーの登録も抹消します。
よろしいですよね。









秋美さん。

 復讐ですか。
 なぜ、教えてくれなかったのです。
 あなたの方からなら、いくらでも、私に連絡はできた。
 娘がいるというのは、嘘ですね。
 信じません。
 私を苦しめたいだけでしょう?
 お願いです。
 本当のことを、どうか。

 私が愛したのは、あなただけです。
 だから、小説を書きました。忘れられないのです。
 あのころが。
 私が、馬鹿だった。
 ほんとうに、馬鹿だった。
 お願いです。
 許してください。

 戻りたいよ。
 秋美と俺のあのときに。










ばいばい















(了)



記録日 10/06(火)03:25(平成10年)

※ 注記 ※
 上本文中に使用している記号「※」は、投稿原文では「*」でした。
 また、この記号の上下の行あけは、投稿原文より広めに改訂しています。
 




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