確かに。
でも、キャラクターから入るのだとしても、完成させない方がいいのでは。
最初はラフ程度におさえて、書いて行くうちに思い入れが育つので、十分かな、と。
具体的に言うと、…
どれほど魅力ある人間だとしても、毎日公園に行ってベンチに座って帰ってくるだけでは、こいつの良さが見えないですもんね。
ビジネスにしろ犯罪にしろ恋愛にしろ、こいつやこいつらに何かしら目的を持ってもらわなければ。あるいは向こうから事件がやってくるとか。そうすれば様々な交流や軋轢が生まれるし、こいつやこいつらがいろいろ判断したり、好みが出たりせりふを言ったりができます。ああ、こういうやつか、こういう魅力かって、読者も(作者も)見えてくるという感じがします。
乱暴に言ってしまえば、こいつらの生きる姿勢や方向がテーマ、こいつらの交流がストーリーでしょうか。
あくまでも、一つの考えとして。
(というのは、こういうやり方では、いまのところ私は書けないのです。もう書きたい人間は最初からいて、なんとか近づきたい触りたいという形。キャラクターを創り出すのではなく、その人を自分なりに探し当ててやっぱりと納得したいようなふう)
(… ううむ、なんという無責任。… それなら、実在する人物と同じぐらいまで思い入れを育ててしまえば、私でも書けるということになるし。… つまりは私も、キャラクターから入っていたということかなあ)
(結論。よくわかりません。深いっす)