では、いきます。扇風機 story 1
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『雷鳴』について。
勇壮です。
朱夏の到来を宣言するにふさわしい、堂々としたつくりだと思います。
ただ、あまりに正面過ぎて、「面白み」ということでは腕組みでした。
天よ!我に力を!
こう思うときはあります。
先般こぼれ落ちてしまった私の奥歯も、食いしばりすぎたためかもしれません。
鈍重なまでに前進する地力、そして、ここ一番の瞬発力、二つながら持ち合わせていれば怖いもの無しなのでしょうね。
脳味噌スパーク中。
「脳髄スパーク中」なら、小雷光がバチバチと巡るシビアなイメージだったのでしょうが、何故かなのはなさんの作った味噌汁の中でバチバチというのを真っ先に連想してしまいました。なんか舌がひりひりしそうで、でも、味わってみたいような・・・
(^_^;)
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夏です。
夏と言えば、恋。
「愛」ではないのです。眺めている余裕はすでにありません。
他の季節とは根本的に違う、異様な狂熱。
そして、腐乱までにおう、異世界。
「夏の恋」。
夏休みの昼下がり、
さあいよいよと、
栓抜きとコップを手にウキウキしていただけなのに。
こんちはーと、
自分の家の如く、カオリが上がり込んだ。
とつぜん泣く。涙が粒になって落ちる。
セカンドラブに破れたとつっぷして、どうやら嘘泣きだ。
教え子だけれど、
中学生だけれど、
私の所に来るときは、うっすらいつも化粧だった。
視線はリップに。空気は色づいていった。
数刻してつぶやかれた。
扇風機が首を振っていた。
先生。 ・・・風紀が乱れてるね。
扇風機 story 2
◇
和香の場合、夏をのりきる必須アイテムは、うちわなのでした。
まだ扇風機まで、進化していません。
◇
そして、夏と言えば、・・・
夕暮れ、汗まみれになって戻った。
扇風機の前で、ひらひらを、
下着姿の女がもてあそんでいた。
朝あわただしく、たしかに、止めるのを忘れていた。
しかし、あの女は誰だ。
意を決して、再びドアを開けると、
窓から消える、尻尾が見えた。
◇
story 2 は、和香様式ではありませんが、妙に気に入ってしまいました。
「次のお題」の前に、別の文章をはさませてください。
あとしばらく(一日か二日?)でそれを発言できるでしょう!
では〜