ねっとCafe/nc:小説工房談話室


タイトル  :『木枯らし』 起の章
発言者   :和香
発言日付  :1998-11-10 19:34
発言番号  :448 ( 最大発言番号 :548 )
発言リンク:398 番へのコメント

[次の発言|前の発言|最後の発言|先頭の発言|発言一覧|会議室一覧]




   木枯らし


「マユのところに行ってみないか」
 先輩たちが話を決めていた。
 深夜、国道沿いの中華店だった。
 ぬるくなった汁のしつこさに、僕は箸をおいた。
 いつもはむしり取られる役回りだったけど、その夜は調子が良かった。
 トップが続いていた。
 すぐにでも帰って、牌を並べたかったのに。

「まずいや」
 車のウィンドウを降ろして、缶コーラを放った。
 威勢よく跳ねて、転がっていった。
「寒いぜ。閉めろって」










 では、承の章はですね、

 花島賢一さん

 にお願いいたします。どうぞよろしく ☆


[次の発言|前の発言|最後の発言|先頭の発言|発言一覧|会議室一覧]