ねっとCafe/nc:小説工房談話室


タイトル  :恋ひつつぞふる
発言者   :和香
発言日付  :1999-01-30 12:01
発言番号  :1062 ( 最大発言番号 :1162 )

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 こんちは!




れいむさん (Re:1056)

> なのはなさんに贈ります。「信念」

 けわしいまでの省略が、気持ちいいです。
 漢文のかび臭さがきれいにぬぐわれて、現代に、うるわしく蘇りつつあるかの文章です。
 ことばの試行実験をなさっているのかも。

> 和香様、すみません。予告と違う一面をみせるお姉さんです。これを、
> なのはなさんに贈ります。

 贈る言葉は、美と力は高貴自尊にあり、でしょうか。

 「あたりまえのかわいこちゃん」に、れいむさんはたぶん囲まれていて、食傷気味だったりして。
 (^^)




カオスさん (Re:1058)

> 「異世界」結の章。
> 承りました。

 お忙しいでしょうが、がんばってください。
 お待ちしています。




keito さん (Re:1059)

> 和香さんなら、愛についてスルドク切り込んでくれそう(^^)

 とんでもない。
 私は、夢や想像ばかりですよ。 ・・しかも暗めの ^^;
 教えて欲しいぐらいです。




市原勝美さん (Re:1061)

> ことのはのいづる場所

> ・・・・・
> あの爪のごとき
> そらの月
> ぼうぼうと風ふかれ
> 孤り悲しぶのは―恋

 平松さん、これが、情景描写ですよ!
 見事な、と感じました。
 後半とも対照しあって、この一編、美しい緊張があります。

> 互いの胸紐を
> めぐし―かなしと
> 結び合い
> ささやきあう―愛

 「胸紐」「めぐし」などの言葉がとても新鮮です。古語なのでしょうが。
 なのはなさんも、きっと喜ばれるでしょう ☆



 『伊勢物語』から引用の二首は、二十三段、有名な「筒井筒」ですね。
 幼なじみがやがて結ばれて、その後日談風の場面。
 大和の男を、大和の女(本妻)と河内の女が競い合うというところです。
 幼なじみだけあって大和の女のほうがそうとうに上手で、とてもかなわない。河内の女は、ほとんど通ってきてくれなくなった男を想って、詠みます。国境にある山が生駒山です。
 拙訳を付してみました。




 君があたり見つつを居らむ生駒山 雲なかくしそ雨は降るとも

  あなたがお住まいの
  あの生駒山のほうをいつも眺めていましょう
  雲よ 生駒を隠してはなりませんよ
  この涙が
  雨となって降るとしても




 君こむといひし夜ごとに過ぎぬれば たのまぬものの恋ひつつぞふる

  あなたがいらっしゃった
  そう聞いた夜が
  そのたびごとに
  過ぎてしまいましたから
  もう信じはしませんけれど
  恋しさだけはどうにもなりません
  泣いてばかりいます
 



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